今回はお金を貸した知人の行方を調査する事例と、実際に行った調査の内容や費用をご紹介しています。様々な理由での行方不明や失踪がありますが、中でも金銭トラブルから知人の行方を調べたいというケースは、特にご相談の多い内容となっています。

行方を調査する場合、探し始めるまでの時間がとても重要となります。時間が経てば経つほど、手掛かりが失われていき、行方を調べることは難しくなってしまいます。そのため音信不通になったり行方が分からなくなったらすぐに調査を開始することをお勧めします。

よすが総合調査では、尾行や張り込みだけでなく、聞き込み調査や潜入調査を用いて、高い精度で行方不明者の調査を行うことが可能です。人探し調査でのご依頼をお考えの方は、無料相談窓口まで情報をお寄せください。

「お金を貸した知人の行方を調査したい」相談事例

「行方不明の知人を捜したい」

知人といきなり連絡が取れなくなり、とても困っています。

その相手とは妻の友人の旦那さんで、仮にA氏とします。子供も含めて家族ぐるみで10年以上交流があった間柄です。A氏は自営業をしており、常に羽振りがいいイメージで、ご家庭でも高級外車に乗っているような人でした。

ある日、私のもとに直接A氏から「相談がある。妻にはこのことを知らせないでほしい」とメッセージが来たので、二人で会うことになりました。

そこで「一時的にお金が必要になった。来週には返せるので、少しお金を貸してほしい」と打診されました。正直悩みましたが、お金に困っているイメージがなかったのと、妻同士が繋がっていることから、油断して書面もなくお金を貸してしまいました。

ほどなく、お金は返してもらったのですが、すぐに「もう少し借りたい」との連絡が。何度かそうしたやりとりをしているうちに、合計で200万円以上を渡した形となってしまいました。

その後しばらくはラインでのやりとりを続けていましたが、ある日突然、連絡が取れなくなってしまいました。

それから2週間ほど待っても事態は変わらなかったので、とうとう妻にその話を打ち明けて、妻の方からA氏のご家庭に連絡をしてもらうことになりました。

そこでA氏の奥様と連絡を取ることはできたのですが、「家に帰っておらず、私も連絡が取れなくて困っている。夫が勝手に借りたお金のことは知らないし、私からは返せない」と言われてしまいました。

結局お金を貸してから1ヶ月近く経ちましたが、いまだにA氏は見つかっておらず、奥様からの連絡もありません。お金を返してほしい気持ちも山々なのですが、奥さんやお子さんを置いて突然いなくなってしまった心配もあります。

現在の状況としては、ラインのアカウントは残っているものの既読はつきません。電話番号は電源が切られているアナウンスが流れます。A氏のご自宅からは車がなくなっていたようなので、車でどこかへ行ったと思われます。奥様に心当たりがある場所は全く無いとのことでした。

こうした状況から捜索して、見つけ出すことは可能でしょうか。」(栃木県/男性・40代)

※実際のご相談から内容を改変してご紹介しております。
※実在する会社法人・団体・個人とは一切関係がありません。

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今回のご相談のポイント

行方調査の緊急性について

今回のご相談内容については、比較的手掛かりが乏しい人探しの案件です。
人探しや行方調査については、緊急性の高い案件と、時間をかけて調べる必要がある案件が存在します。

緊急性が高い行方調査のケース

緊急性が高いと判断されるケースは、痴呆症や鬱病などのご病気から行方不明となってしまうパターンや、年齢の若いお子さんの失踪、衝動的な行方不明、遭難などが挙げられます。

また何らかの犯罪に巻き込まれているケースなど、自らの意思ではない行方不明トラブルを指します。
このような事例は命に関わる可能性が非常に高いため、可能な限り様々な手段を用いて、一刻も早く捜索を開始する必要があります。

時間をかけて行方を調査するケース

一方、借金からの失踪、夫婦関係のもつれからの家出、過去の知人や恩人を探す調査などは、ある程度時間をかけて調べる必要があります。

その理由として、現住所や生活実態、連絡をとるための手段など、発見することだけが目的ではなく、行方不明者に付随した情報が必要となることが多いためです。

今回のご相談のケースは後者に当たり、行方不明となる前にあえてお金を借りていることから察するに、自らの意思で逃げている対象者であることがわかります。

「逃げている人」を探すときは

自らの意思で逃げている対象者に関しては、手掛かりや証拠を隠滅されることが考えられるため、調査を始めるまでのスピードが鍵となります。

例えば、普段見慣れない車や人物を目撃した記憶であれば、人によって個人差はあるものの1〜2ヶ月は記憶に残っていることが多いものです。また、店舗の監視カメラの映像などは、多くの場合90日前後で消されてしまうと言われています。そのため、計画的に逃げている人であれば、数日おきに宿泊地を転々としたり、行動の履歴を残さないよう移動していることが考えられます。

今回のご相談では行方不明からすでに1ヶ月以上が経過しているため、直接本人の目撃情報などを辿るのではなく、関係各所から証言や心当たりなどを聞き取って、それを元にエリアを絞り込む事前調査が必要でしょう。

  • POINT「行方を調査するのに手掛かりとなる情報」
    • 対象者の氏名、住所、年齢など
    • 対象者が行方不明になった動機について
    • 対象者が失踪したときの所持金、持ち物
    • 対象者の身長、体重、見た目の特
    • 対象者が普段使用している服、靴、鞄など
    • 対象者のSNSアカウント全般
    • 対象者の車両の車種、ナンバー、色など
    • 対象者の出身地
    • 対象者の交友関係
    • 対象者の癖、習慣……etc

まずは事前調査の実施から

人員をかけた本格的な人探しを行う前の事前調査としては、聞き込み調査が多く用いられます。しかし、聞き込む相手が逃げている人を匿っていたり、庇ってしまう可能性もあるため、調査対象者の選別については慎重な人選が必要です。

また、このような事前調査で有用な手掛かりが判明すれば、そこから本調査でかかる具体的な費用や日数をお伝えすることができます。そこで今一度、費用対効果などから本調査に進むかご判断いただくことが可能です。

調査打ち切りも可能です

逆に事前調査を実施した上で、すでに全く手掛かりが残っていなかったり、本当に何のトラブルもない行方不明の場合は、調査自体を打ち切ることも問題ありません。

特に借金での行方不明トラブルでは、対象者を見つけたとしても回収が困難な場合もあるため、よすが総合調査では2段階に分けた調査の実施をおすすめしています。

事前に発見後の対処を決めておく

また行方の調査においては、どのような理由で捜しているのか、発見後にどのような対処をお考えかが重要となります。

現在の様子を知るために行う調査なのか、逃げている人物を捕まえて法的な対処を行うための調査なのかで、必要な情報や報告内容も異なり、それによって捜し方や日数も変化するためです。

今回のご相談事例では、まずお金を返してもらう必要があるかと思いますので、正確な現住所や生活内容などを知るための調査が必要でしょう。

調査後の対処に合わせた調査も可能

もし行方が特定できたのであれば、資産に関する調査なども追加で実施することができます。これにより、明らかにお金を持っているのに借金を返さないといった相手にも適切な対応することができます。

よすが総合調査では、このような行方不明・人探し調査をお考えの方で、「具体的に発見後の対処を決めていない」「一番良い解決方法を知りたい」といったご相談も可能です。行方不明の状況やトラブルに合わせた対処を、カウンセラーと相談をしながら決定することができます。

「お金を貸した知人の行方を調査したい」調査と結果

行方の手掛かりを集める調査を実施

A氏の行方を調査するにあたり、まずはA氏の会社の従業員、行きつけの店舗、関係があった人物などから証言を得ることになりました。

調査結果

調査を行った結果として、A氏と奥さんとの間に不倫トラブルがあったこと、またA氏が奥さんと離婚する予定だと周囲に話していたことが判明しました。

そのトラブルの時期なども考慮すると、失踪の動機として最も可能性の高い内容となります。またこの時点で「夫の行方不明について何も知らない」との奥さんの証言は嘘であることも分かりました。

A氏の奥さんに関する調査

前段の調査で、A氏と奥さんの間にトラブルがあったことが判明したことにより、奥さんは現在もA氏と何かしらの手段で連絡が取れる可能性が浮上しました。

そのため、奥さんの行動が手掛かりになる可能性が高いと判断し、A氏の奥さんの行動調査を実施することとなりました。

調査結果

A氏の奥さんの素行を確認した結果、週に1〜2度、段ボールに入った荷物や手紙と思しき書類をどこかへ発送している様子が確認できました。

おそらく、A氏の会社に関する書類や個人宛の物品を転送していると想定されたため、奥さんはA氏と連絡をとることができる、もしくは住所を知っている可能性が高いことがわかりました。

A氏の行方を特定する調査

この時点で依頼者からA氏の奥さんにコンタクトを取って、もう一度真相を聞くことも可能ですが、再び嘘をつかれたり関係が悪化することが想定されたため、このまま行方の調査を続行することとなりました。

A氏宛ての郵便物などが奥さんによって転送されている可能性が高いことがわかり、照会調査によって転送先の情報を調べることとなりました。

また、転送先が判明してもそこが現住所ではない可能性もあるため、実地の調査員が尾行や張り込みなどを行って、正確な住所の特定までを行う運びとなりました。

調査結果

A氏の奥さんが発送した荷物は、A氏の会社付近の事務所に送付されていることがわかりました。そのため、張り込み調査を行っていたところ、A氏の車両が同所に現れました。しかし、その車には女性が1名で乗車しており、A氏の姿は確認されませんでした。女性は、A氏宛ての荷物を回収すると、そのまま車で移動を開始したため、調査班が尾行を開始しました。

A氏の車に乗った女性は、そこから1時間ほど走行して、隣県のマンションの駐車場に停車しました。程なくして、同マンションからA氏が現れる様子が確認されました。

引き続き張り込み調査を実施したところ、A氏が同マンションにて女性と生活していることが判明しました。

探偵が行う借金に関する行方調査の証拠・報告書イメージ

その後の結末と調査費用

今回の調査結果を依頼者に報告したところ、後日、依頼者とA氏による話し合いが行われ、依頼者が貸したお金については全額が返金されることとなりました。

A氏については、浮気相手と駆け落ちをして奥さんと離婚協議中とのことでしたが、この借金が離婚調停に影響して不利に働く可能性があることを伝えると、優先的に返金をしてもらうよう約束を取り付けることができました。

今回の行方の調査にかかった費用

今回の聞き込み調査、照会調査、尾行・張り込み調査などを合計して約55万円という結果となりました。

上記の費用はあくまでも一例です。行方を突き止めるための事前情報や、対象者の動きによって日数と費用は変動します。詳しくはページ下部のお問い合わせフォームよりご相談ください。

債務者の行方の調査に関する探偵・興信所の料金イメージ

まとめ

行方不明の動機に合わせて最適な調査を

今回は、行方がわからなくなった知人からお金を取り戻すために、行方を特定する調査を行った内容のご紹介をいたしました。当案件については、早い段階で「奥さんが行方を知っているかもしれない」という点に気付くことができたため、正しい道筋で対象者の行方を特定することができました。

もし聞き込み調査の段階で、A氏についての情報が何も判明せず、A氏の奥さんも本当に何も知らなかった場合は、費用対効果を考えてそこで調査を打ち切るという選択肢もあったでしょう。

よすが総合調査では、このように段階を踏んで進捗状況をお伝えし、最短・最安のプランで行方不明者を発見することをお約束しています。もし行方不明や失踪トラブルでお悩みの方は、すぐに現在判明している情報を持って専門の興信所や探偵事務所までご相談ください。

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