今回は親や兄弟、親戚などの身内から、執拗な金の無心をされて困っている場合のトラブル等についてご紹介しています。当ページではお金の無心を繰り返す人の特徴、これまでに報告された事例の紹介、またそれらの被害の解決策まで記載しておりますので、実際に今現在このようなトラブルの被害に遭っている方がいましたらぜひご参考ください。
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金の無心 – 親・兄弟・親戚など「借りる側の心理」とは
身内の金銭トラブルについて
以前から、日本ではこういった「身内からのお金の無心」に関するトラブルは存在していましたが、それらの対処法としては、基本的にお金を無心する身内との縁を切り、連絡を途絶えさせることしかありませんでした。しかし現在は、関係を絶ったにも関わらず、後々別のトラブルに発展してしまうケースが増えてきています。
具体的な例としては、近年借金をして返済できなくなった人の個人情報を晒すサイト・SNSの存在が見受けられます。もし身内に借金を返済できなかった方がいて、こういったサイトやSNSでその方の個人情報を晒されてしまった場合、借金に関係ない家族の情報までもがネット上に公開され不特定多数の人に知られてしまうかもしれません。また、借金を返せなくなったことにより、ネットでデマの炎上を仕向けられ、個人情報を晒されてしまったという事例も存在しています。
他にも、借金を返済できなかった身内の方が闇バイトに参加させられ、犯罪の片棒を担がさせられ、実名報道となってしまう可能性もあります。そういったトラブルに遭うと家族や親戚一同が何かしらの被害を被る場合があるため、身内の方がお金の無心をしてきた際は、貸し続けたり無視をするのではなく、その後のトラブルについても考慮しつつ正しい対処を取ることをおすすめしています。
金の無心を繰り返してしまう人の特徴とは?
● 中長期的な計画性がない
お金の無心を繰り返してしまう人に共通する点としては、計画性がない点が挙げられます。元から計画性がある人であれば、他人に対してお金を集らなければいけない状況になることはありません。
生活に支障が出ない範囲内で自由にお金を使えばいいのですが、お金を無心してしまう人は事前にそのような計算ができないため、他人にお金を借りなければ自身の生活を送ることができなくなってしまうのです。また、計画性がないという特徴は次に紹介する特徴と合わせて持ち合わせている場合が多く見受けられます。
● 危機管理能力が低い
お金の無心を繰り返す人には計画性がないだけでなく、危機管理能力が低いという点も合わせて共通しています。計画性がないためどれだけお金を使ってもいいのかが分からない上に、危機感を感じないので自分の貯金がなくなってもなんとかなる、という思考になってしまうのです。
ですがその状況はなんとかなっているのではなく、実際にはお金の集られた人にその皺寄せが行ってしまっているだけだと考えられます。そのため、そういった危機感がない人に「なんとかなる」と思わせないためにも、お金を借りにこられた際はきっぱりと貸せない旨を伝えましょう。
● 責任感がない
お金の無心を繰り返してしまう人に共通するポイントとして責任感がない点が挙げられます。この特徴を持つ人は、主に身内などの親族関係にある人からお金を借りようとする場合が多く見受けられます。
自分の問題を自分だけで解決するといった考え方があまりないため、他人を頼って当然といった行動をとってしまいます。またそこまで自身の生活が困窮した状況にいなくとも他人を頼ろうとするため、もし責任感を感じられない身内や親族からお金を集られた場合は、本当に助けが必要な状況なのか確かめるようにしてください。
● パチンコやギャンブルの依存
お金の無心を繰り返してしまう人の中には、パチンコ、競馬や競輪といったギャンブルにお金を使ってしまう為にお金が無い人が一定数存在します。もしこのような人に良かれと思ってお金を貸したとしても、再びパチンコやギャンブルに使ってしまうケースが考えられますので、お金を貸すよう頼まれた際は慎重に話を進めてください。
また、自身の生活よりもパチンコやギャンブルを優先してしまう方はギャンブル等依存症の可能性があります。ギャンブル等依存症は精神疾患の一つで、経済的問題やうつ病などの健康問題に被害が及ぶ場合があるため、適切な治療を必要と支援を必要としています。ご家族やお知り合いの方にギャンブル等依存症の兆候が見られる方がいましたら、専門家等へご相談ください。
● 酒、薬物への依存
お酒だけでなく違法な薬物にお金を使いすぎるがあまり、他人にお金の無心を繰り返してしまう人も存在します。こちらも生活が困窮してしまうほどお金を使っていると依存症の疑いが考えられます。
健康に影響が出るだけでなく、違法な薬物であれば犯罪性も疑われるため、そのような人が身内にいましたら専門家や関係各所へご相談の上、対処を行うことをお勧めしています。
親子・親戚の関係に漬け込まれた借金
お金を借りようとする人は貸してもらう相手が血縁関係だと、お金を借りることを頼みやすく感じてしまい、貸す側も初めは深く考えず、助けるつもりで貸してしまうパターンが多く見受けられます。また血縁関係であるが故にしっかりとした借用書を作らない、返済日を明確に決めずに貸してしまう、といった曖昧な貸し借りにしてしまうと、重要視されづらくなる為、返済が後回しにされる可能性があります。
また実際に会いに来づらいような、少し遠方に住む親戚や、離れたところで暮らしている親や子からお金を借りることで、実情を把握されにくくし、借金の返済の催促をされない様にしている事例も見受けられます。
このようなお金の無心を許してしまうと、返済の見込みがない借金が膨れ上がるだけでなく、本人のためにならず、最悪の場合は借金の連帯保証人になることを強要してくる、勝手に知らない借金の取り立てが来たりするなど、様々なリスクが生じる可能性があります。
よくある身内での金の無心のトラブル事例
少額の無心のケースでよくみられるトラブル実例
少額の無心でよく使われる理由として「財布を落としてしまった」が用いられます。それに続き「税金・車検などの支払いのために一時的に借りたい」「事故を起こした、人(会社)の物を壊してしまった」といった理由も使われる傾向にあります。
これらは、そこまで大きな金額でないお金を借りる場合に使われやすく、致し方ない理由と捉えられやすいことから、借金する際の理由として多用されているのです。さらに「すぐ返すから」などと言い、返金する意思があることを感じさせることで(実際にすぐに返されることもある)、貸す側もそこまで不安視せずにお金を渡してしまいます。
しかし一回貸してしまうと「お金を貸してくれる人」という認識をもたれてしまい、段々と要求する金額が増えていく恐れがあります。
高額の無心のケースでよくみられるトラブル実例
「お金を借りても良い」という認識をされると、借りる金額が上がり、それに合わせて理由も大規模なものに変化します。
「悪いところからお金を借りてしまい、今月の支払いに間に合わないから助けて欲しい」
「今日払わないと取り立て・差し押さえが来る、そっちに取り立てが行くかもしれない」
「この返済が間に合わなければ死ぬしかない」
「自己破産するしかない、家・車を売らざるを得ない」
「金が払えず会社にバレるとクビになってしまう、子供の進路が絶たれる」
といった脅迫とも取れるような理由が使われる事例も少なくありません。もちろん嘘をついて借りようとしている可能性もありますので、このような理由を言われた際は、一度その情報の真偽を確かめてから対応するようにしてください。
このような理由での無心が続く場合は、お金を貸した相手に対し、信用調査・素行調査、もしくはファクトチェックを行うことで伝えられていた情報と調査を行った結果を照らし合わせることが求められます。「今後の関係のために怪しい部分をはっきりさせたい」「今後相手を法的に訴えるつもりである」といった方にとって、調査を行うことで有力な証拠を掴むことができます。
調べてわかった「金の無心の本当の理由」とは
お金の無心をする際に話される理由の全てが嘘とは限りませんが、これまでに私たちがこういった事例の相談を受け調査を進めたところ、ほとんどの場合で金の無心の理由が嘘であったことが発覚しています。
調査を進めていくうちに発覚する本当の理由として多く見受けられるのは、ギャンブルでお金を使い過ぎてしまっているパターンが一番多く、その次に多いのは酒や女性関係などでの散財事例です。これらは、ギャンブルやお酒などに対し自分で自制することができない、依存症に近い状況になっていると思われます。
依存症に近い状態の場合、借金などで苦労せずお金を手に入れてしまうと、さらに依存対象へお金を注ぎ込んでしまい、状況が悪化する傾向にあります。相手のことを考えると「助けるつもりでお金を貸す」という行為は、あまり得策ではありません。
また、若年層の中にも親や親戚などの身内に金の無心をするトラブルは多く、そのような事例として多いのは、スマホでの課金、アイドルやキャバクラでの貢ぎ、マルチビジネスや投資詐欺の原資などがこれまで報告されています。
金の無心 – 親・兄弟・親戚などへの断り方、解決方法とは
現在までの状況を整理する
まずは、金の無心をしてくる身内や親族についての情報を必ず記録しておきましょう。お金を貸した日付、お金を借りたい理由、どのようにして貸したか(振込・現金)、総額いくら貸しているのかといった細かい情報まで記録してください。
さらに貸した相手の住所や勤務先、電話番号などの個人情報もちゃんと揃えておき、ラインやメールでのやり取りの履歴がある場合は、スクリーンショット等での保存をおすすめします。今後専門家に相談する場合や法的な対処をする場合に有効な情報となります。
お金を貸した相手が身内や親族であると付き合いが長いのでその人の情報はすでに知っている場合があります。しかし、もしかするとその情報は過去のものであり、現在の状況とは異なっているかもしれません。
そのため、解決への第一歩として、お金を貸した相手について今一度確認を取り、正しい情報を記録しておきましょう。ただし調べていることを本人に気付かれると警戒され、関係が悪化してしまう恐れがあります。慎重に行ってください。
親・兄弟・親戚に金の無心をする理由を把握する
お金の無心を断る場合にしても、貸したお金を取り返す場合にしても、まずは相手の「言い訳の裏をとる」ことが非常に重要です。
過去の事例では、「生活費、子供の養育費」との名目で金の無心を繰り返していた親戚を調査したところ、実際は借りたお金をギャンブルで浪費しており、生活自体は給料で何不自由ない生活を送っていたことが判明したこともありました。この事例では、最終的に対象者の奥さんを交えての話し合いが行われ、借金を一括で返済してもらう約束となりました。
このように相手の言い分を信じ切るのではなく、しっかりと裏をとった上で、それを正しい訴求先に伝えて対処をすることが求められます。
身内からの金の無心 – 正しい断り方とは
身内からのお金の無心をされたときの対応として、一般的には「借用書を書かせることが有効」と紹介される場合があります。しかし借用書の法的効力は弱く、裁判を行わなければ強制力はありません。また裁判で勝訴したとしても、返済能力がないと証明されてしまうと、お金を取り返すことは困難となってしまいます。加えて、借用書に嘘の住所などを書かれてしまう場合もあるため、借用書の効力を過信しすぎないようにしてください。
お金の無心をされる際に相手から「物を落とした」「事故・事件にあった」「反社会勢力の名前を出す」といった理由を用いられた場合は、警察への連絡を匂わせる、もしくは実際に警察に相談することも一つの方法です。しかしすでに大金を貸してしまっている状況で警察の介入があると、相手と音信不通になってしまう可能性が高いため、慎重な判断が求められます。
どのようなアクションを起こすにしても、まずは相手の言い訳の裏を取ると同時に、現在の勤務先や住所などを正確に把握しておくことが求められます。しっかりと相手の住所、勤務先などを押さえることで逃げたり音信不通になれないように周りを固めてることが第一歩です。詳細な方法や適切な対応などは状況によって変わりますので、詳しくは専門家等へご相談ください。
身内からの金の無心 – やってはいけないこと
お金を無心してきた相手に対し、精神的に追い詰めてしまうような言動・行為、感情的な話し合いは、さらに大きなトラブルへと発展してしまう場合があるため、控えるようにしましょう。実際に、暴行事件や殺人事件にまで発展してしまう事例も多くあるため、慎重に対応するよう心がけてください。
また、無心の理由について嘘であることを知りつつ、黙ってお金を貸し続けるといった方法も、依存症などに起因している場合は際限なく続いてしまうこともあるため、得策とは言えません。
まとめ
親・兄弟・親戚から金の無心をされてお困りの場合は
今回は身内や親族からお金の無心をされた際のトラブルについてご紹介しました。親、兄弟、親戚などを頼ってお金の無心を繰り返す人物については、何かしらのトラブルや依存症の可能性があります。そのため相手のためと思ってお金を貸してしまうと、場合によっては相手の生活がより悪い方向に進んでしまう恐れがあります。
また「貸した額が合計数百万円にも上る」「貸している親戚が危険な状況かもしれない」などが見受けられる場合は、個人での解決は困難な状況である場合が多いため、決して一人で判断せず、すぐに解決実績のある専門家までご相談ください。
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