今回はスピリチュアルを悪用した詐欺被害について、これまで寄せられたご相談の中から、具体的なトラブル事例や被害者の末路などをご紹介しています。同様のトラブルに遭われている方は参考にご覧ください。
占いや霊視、ヒーリングなどのスピリチュアルな分野は、全てが危険なわけではありません。しかし、中には稀に危険な団体や人物が存在し、洗脳やマインドコントロールの手法を悪用しているトラブルが確認されています。
最悪の末路を辿らないためにも、もしご自身や家族の様子に不審な点が見受けられたり、危険なスピリチュアルに関係していると気付いた場合は、まず専門家までご相談ください。よすが総合調査では、どなたでもご利用いただける無料相談窓口を開設しています。
※実際のご相談から内容を改変してご紹介しております。
※実在する会社法人・団体・個人とは一切関係がありません。
「危険なスピリチュアル被害者の末路とは」相談事例
事例1「妻がスピリチュアル関係のサークルに通い始め…」
相談者:男性(40代)/ 埼玉県
「きっかけは、今から半年ほど前のことです。
私の妻が、仲の良かった子供のママ友に勧誘を受けて、占いやヒーリングのレッスンを行うサークルに通い始めました。
程なくして妻の見た目や服装、言動などが以前と少し変わったなと思うことが増えました。具体的には、急に派手な髪色になったり、私に対して否定的な言葉を投げかける様になったのです。また、子供を両親に預けたままサークルの友人と飲み歩き、深夜に帰ってくることも増えました。
しかし、その時は『これまで子育てて大変だったから、友達が増えて明るくなったのかな』とポジティブに捉えていました。
そんなある日、仕事中に突然妻から連絡が。
『離婚をしたいです。子供を連れて家を出ました。』
全く心当たりがなく、何かの間違いかと気が動転しました。その後、何度も連絡をしましたが、一切返信はなく無視の状態が続きました。
その後、周りの友人知人や義理の両親、妻の兄弟などから話を聞いたところ
『妻はスピリチュアルのサークルで出会った師匠(女性)から、霊視の結果いますぐ離婚をした方がいいと言われていた』
『離婚して一人で子供を育てるために、数百万円の借金をしてスピリチュアルの資格(霊視や占いなど)を取っていた』
『現在はサークルの仲間の家に居候をしながら、師匠の身の回りの手伝いをさせられている』
ということがわかりました。
その後、妻と離婚調停となりましたが、妻の言い分としては『夫からモラハラ・パワハラを長年受けていた。証拠もある』という嘘の内容が述べられ、信じられない額の慰謝料の請求がありました。これに関して、私のみならず妻の両親も驚いて否定していました。
後に知ったことですが、妻のこの様な行動は全て師匠の入れ知恵で行われており、妻以外にも全く同じ様な離婚をしている信者が沢山いたそうです。そして、離婚した奥さん達の面倒を見るという口実で、その師匠という人物は慰謝料の大半を回収し、奥さん達にお小遣い程度を渡すというシステムでした。
もし、事前に作られた台本だということが分かって、それを妻に証明できたのならば、早い段階で目が覚めていたかもしれません。一方で、あそこまで心酔し切っている妻に対して、私が何を言っても聞き入れてもらえなかった様な気もしています。
現在は調停と親権に関する係争を行っていますが、正直なところ、今からでも元の生活に戻れないかと後悔をしています。」
この事例の危険ポイント
早い段階で「奥さんの様子が変わった」と気付かれたとのことですが、この時点で危険な洗脳を施された可能性があります。「睡眠を取らせない」「過度な飲酒」「暴力」などを伴う非常に強い洗脳・マインドコントロールを受けた人ほど、外見や言動に大きな変化が現れることがあります。
今回はそうした手法を、奥さんに対して「師匠」なる人物が行った可能性が非常に高く見受けられます。また現在も奥さんと師匠は近い関係にあるとのことで、洗脳のための指示が継続しているかもしれません。可能であれば、すぐにでも奥さんとお子さんの身の安全を確保するための隔離が必要でしょう。
事例2「夫が占い師に洗脳されてしまった」
相談者:女性(60代)/ 岐阜県
「私の夫は現在60代でサラリーマンでした。
数年前に病で意識不明になったものの奇跡的に克服。それから、突然スピリチュアルな分野に目覚め、運気などを上げるために多額のお金を支払う様になりました。
病気が治ったことによる気持ちも理解できるため、多少は許容していたのですが、ある人物と出会ったことによって夫の様子はますますおかしくなって行きました。その人物とは、女性占い師A子(仮称)といいます。夫は偶然ネットで見つけたA子のセミナーに参加し、そこで夫の病気のことを霊視?で的中させたらしく、そこから妄信するようになりました。
当初は何度もセミナーに参加していた程度だったのですが、次第にお金を払ってA子と直にやりとりをするようになり、しまいには生活のほとんどをA子の指示の元に行動するようになりました。
生活リズムや食生活などの指示から始まり、仕事を転職させられたり、家を売ろうとしたりなど枚挙にいとまがありません。
それからしばらくして、夫は何も言わずに一人で家を出て行き、連絡も取れなくなってしまいました。そのため、残された私は成人して家を出ていた息子と同居をすることになりました。
数ヶ月経ったある日、息子から連絡が。どうやら夫を隣の市で見かけたとのことでした。
息子の話によると、夫は見たこともないピンク色の車に乗って、スーパーの駐車場で陰謀論について叫んでいたそうです。それを聞いたときに、はっきりともう手遅れなのだなと実感しました。」
この事例の危険ポイント
危険な占い師は「○○をしないと不幸になる」というような、脅迫的な文言を用いて他人をコントロールすることがあります。今回も、そうした手口が悪用されたケースではないでしょうか。
最初はほんの些細な指示を出して、それを受け入れる人物が選定されます。ターゲットにされると次第に指示の内容がエスカレートして行き、最終的にはお金や土地などを奪い取る手口は以前から確認されています。
用済みとなった人物は社会からの繋がりを断絶され、口封じをされてしまうこともあります。奇行を行うような指示もそうした理由によるもので、「あんな変な人の話は信じられない」という周りに思わせるための状況を作り出すものでしょう。
いずれにしても、マインドコントロールの手口を熟知している、かなり危険な占い師の可能性が高く見受けられます。一般の方だけでの説得や対処は必ず避けた方が良いでしょう。
事例3「大学生の息子がいつの間にかスピリチュアル団体に」
相談者:女性(50代)/ 愛知県
「息子は大学生で、上京して一人暮らしをしています。
バイトと奨学金で生計を立てていたはずなのですが、1〜2ヶ月前から頻繁にお金の無心をされるようになりました。そのため、息子の通帳から振込履歴などを確認したところ、よくわからない団体に何度も、合計150万円近く送金していることがわかりました。
調べてみると、いかにも怪しいスピチュアル団体。セミナーや講座だけでなく、神聖な水や置物のようなものまで販売をしていました。
息子本人に直接このことを問いただしたら「支払ったお金は、水などの販売権を買っただけ」とのこと。ビジネスとして投資を行っただけで、払った初期費用はいずれ利益として還元されるというのです。もちろん、そのような話は到底信じることができず、私としてはすぐにでもやめて欲しかったのですが、夫は「これ以上お金は貸さないが、好きなようにすればいい」というので様子を見ることに。
それから約半年後、息子の大学から除籍に関する通知が届きました。なんと学費の支払いが半年以上されていなかったため、退学になったとのことでした。全く寝耳に水だったので、息子に事の真相を聞き出すため、夫と共に東京にある息子の部屋を訪れることにしました。
一歩入って、まず部屋の壁中に貼られた張り紙が目につきました。
筆で書かれた目標のような言葉なのですが、中には「○○は地獄におちろ」などのような言葉もあり恐怖を感じました。
久しぶりに会った息子はガリガリに痩せこけて、以前と全く違う見た目となっていました。話を聞くと、どうやらバイトも辞めて引きこもっているようで、お金もそこを尽きてろくに食事もしていないようでした。
とりあえず、大学やスピリチュアルを一度全てやめて、息子を実家に戻すことになりました。それからしばらくは、うつろな精神状態でまともにやりとりもできず、病院での治療なども必要でした。
後に息子から聞いた話では、失恋をして落ち込んでいた時期に、知り合いの紹介でヨガや瞑想を行うサークルに参加したとのこと。そこでスピリチュアル団体に勧誘され、始めは疑心暗鬼だったが徐々に嵌まり込んでしまった、とのことでした。
その団体の人たちは始めは優しかったそうですが、お金がなくなったから辞めると息子が話をした途端、これまでの態度が急変。精神的に追い詰められるような嫌がらせを受けたそうでした。
息子の変化にもっと早く、周りの家族が気付いて手を差し伸べられたらと後悔しています。」
この事例の危険ポイント
一人暮らしの大学生や社会人などをターゲットとした、危険なスピリチュアル団体の被害は多く報告されています。特に、近年はSNSやマッチングアプリなどを用いて、宗教やマルチビジネスの勧誘を行う手口が増加しています。
また特に危険な団体などは、今回の事例にもある通り、簡単に脱会することができません。執拗な嫌がらせや脅迫を受けたり、場合によっては軟禁や暴力を受ける場合もあります。
もしお子さんやご家族が、遠方でこのような団体と関係してしまった場合は、すぐに何かしらの対策を講じるか、強制的に関係を遮断させる必要があります。
ご家族が危険なスピリチュアル被害を受けている場合は
今回ご紹介したようなケースは、特に危険な事例となります。全ての事例でこのような末路を辿る訳ではありませんが、もしご家族やご友人がこのようなスピリチュアル被害を受けている場合は、最悪のケースを想定して早期から対策を講じる必要があります。
情報を整理して専門機関へ
現在、このようなスピリチュアル被害でご相談をお考えの方は、まずお手持ちの情報を整理された上で、解決実績のある専門機関へご相談をお勧めします。相談の際や解決に必要とされる情報は、以下のようなものが挙げられます。
■POINT「スピリチュアル被害解決に必要な情報」
・スピリチュアルの種別、内容など
・被害者にスピリチュアルを勧めた人物について
・被害者がスピリチュアルに傾倒したきっかけ
・被害者がスピリチュアルに関与している期間
・被害者の行動、生活パターンなど
・被害者がこれまで支払った金額……etc
まとめ
危険なスピリチュアル被害には恐ろしい末路が
今回は、洗脳やマインドコントロールを悪用する危険なスピリチュアル被害に関して、その被害者の末路をご紹介いたしました。このような危険なスピリチュアに関するご相談は年々増加していますが、近年の傾向として、小規模なコミュニティでのマインドコントロールや洗脳被害が多く報告されています。
以前は「カルト」と呼ばれる危険な宗教団体など、比較的大きな規模での勧誘などが見受けられました。しかし、2010年以降はそのようなカルト団体より、占い師やメンターなどの個人が数人の個人を抱えて、深い洗脳やマインドコントロール等を行うトラブルが増加しています。
こうしたスピリチュアルに関するトラブルは、一般の方だけでの対処が難しい問題でもあります。説得して目を覚まさせる、元の生活に戻すと言った働きかけは、専門のカウンセラーに相談することをお勧めします。
「危険スピリチュアル被害者の末路」無料相談窓口
よすが総合調査では、危険なスピリチュアル被害に対して1日も早い解決のため、24時間・365日ご相談を受け付けております。
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相談は全国どこからでも、匿名でも可能です。
秘密厳守をお約束しておりますので、はじめての方でも安心してご利用ください。