ご近所トラブルに関する問い合わせで、最も件数が多く、また対処が難しいのがご近所で悪い噂を流れているという相談です。
人の噂も七十五日とは言いますが、放置していると取り返しのつかない事態にまで悪化してしまうこともあります。
噂の内容や人間関係などによって対処法は変化しますが、ここではその中でも即効性のある解決策に関して紹介します。
悪い噂が出回っているかも
心当たりが無いのに、近所の人の対応が
- 警戒されている雰囲気を感じる
- 露骨に避けられる
- 直接、間接的に悪態をつかれる
のように変化したとしたら、悪い噂が出回っている可能性を考えなくてはなりません。
悪い噂には話に尾ひれがついた自然発生的なものから、悪意ある人間が故意に流すものもあります。
リテラシーが高い人であれば一笑に付す内容であっても、内容によっては信じてしまう人もいるでしょう。
噂への対処が難しい理由として、あなたがその状況に気づいた段階でかなりの人数にその噂が出回っている可能性が高いということです。
噂が出回っている事に気づいたら
悪い噂がある程度出回ってしまっている場合、否定し続けることで自然に収まる場合もありますが、リカバリーするまでには時間がかかりますし、状況が固定化してしまう場合もあります。
引っ越しなどで環境をリセットするのも一つの手ではありますが、物件を購入した方や子育て世代にとっては簡単ではありません。
噂の内容を確認
まずは噂の内容を確認しないことには話が始まりません。
内容が全くの事実無根である場合は明確に否定をしましょう。
客観的な否定材料が用意できるのであれば、それらを提示することで自然に状況は収まる可能性が高くなります。
噂の内容が事実を誇張している場合には慎重に釈明を行う必要があります。
噂の内容が事実の場合
噂の内容が事実であっても、噂が生活を脅かすもので、なおかつそこに悪意があるのであれば名誉毀損が成り立ちます。
名誉毀損であれば民事でも刑事でも証拠さえ整えれば訴えを起こすことが出来ますし、またそれを名目に相手側に働きかけを行うことも出来ますが、仮に法的に勝利したとしてもそういったトラブルメーカーを友好的に迎え入れてくれるコミュニティーは少ないのは事実です。
最後の手段として考えるほうが良いでしょう
特定の人物が故意に噂を流している
心当たりが無いのであれば、悪意ある人物の存在を考えなくてはなりません。
悪意ある人物が故意にその状況を作り出している場合には、その人物の特定を行う必要があります。
特定は噂の内容や人間関係などから推測できる場合があります。
しかし実際にはその人が噂を広める場面を押さえるか、噂を聞いた人物からの証言を集めない限りは確実とは言えません。
事態を沈静化したい
味方を見つける
注意しなくてはいけないのが、事実確認もせずに妄信的にあなたを信じている人はこういった問題を解決するのに向いていない場合がある。ということです。
なぜならば、状況判断が感情寄りで、問題を客観視できない傾向があるからです。
こういった問題の解決には繊細な人間関係のバランスを読み解かなくてはならないため、その点に不安のある人はこちらが意図してない動きをして状況をより悪化させる可能性すらあります。
逆にあなたに確認した上で、噂の真偽を判断した人がいるのであれば、味方にできれば頼りになる。と考えて良いかもしれません。
悪い噂を流したという証拠類を手に入れる
噂話に関しての証拠類は、噂を広めている場面を押さえない限り、突き詰めて言うと証言だけになります。
悪口に同調している人間はもちろん、攻撃とまではいかなくても噂を真に受けて露骨に態度を変えた人物から協力を得るのは難しいでしょう。
その噂を信じてないか、もしくは懐疑的な人物がいるのであれば、協力を求めることができるかもしれません。
証言者に関しても人間関係のパワーバランスが働く場合があるため、無作為に聞き取るのはあまり効率がよくありません。
そういった状況で協力者を見つけるには、そういった人間関係を紐解く必要があります。
噂を流した証拠が揃ったら
証拠類が揃ったら初めて相手への働きかけを行うことができます。
噂を流した人物や噂の内容から動機が読み取れる場合は、その部分を起点に考えたほうがいいでしょう。
ただ注意しなくてはいけないのが、世の中には特に恨みがなくても面白半分で人を貶めることを楽しむ人種がいる。ということです
そういった人間には一般論的なモラルを説いても意味がないので、法的、社会的に正当性のある対処が必要となります。
法的な対処以外での解決法
周囲を味方につける
動機を起点とした説得が難しい場合は法的な対処が必要なのかというとそうとは限りません。
ヒエラルキーやマウンティングという言葉が一般的になっていますが、悪い噂を流す人種というのは得てしてそういった人間関係のパワーバランスに聡い人間が多い傾向があります。
その場合、相手が自身よりヒエラルキーが上と思ってる人物、端的に言えば頭の上がらない人、地域の顔役などの周囲を味方につけることによって、事態の沈静化を図ることができる可能性があります
相手の弱みを握る
これはある意味最終手段ですが、相手に弱みがあるのであればそれを利用する事で、相手の動きを止めることができる場合があります。
弱みの種類によって対応策が異なりますし、より慎重な組み立てが必要になります。
自身での解決が難しい場合はまず相談を
よすが総合調査では噂などによる風評被害の解決サポートを行っています。
調査による証拠収集はもちろん、立ち回り方のアドバイスなども行っておりますので、ぜひご相談ください。