今回は「息子さんが友人から紹介を受けて起業を考えているが、詐欺ではないか不安」というご相談について、実際によすが総合調査が行った調査や解決の事例をご紹介しています。

中身の無いコンサル費を請求したり、無理やり商材や民間資格を取得させる、いわゆる「起業詐欺」の手口が近年増加しています。ご友人からの紹介とはいえ、どのようなリスクが潜んでいるかは調査を行わなければ分かりません。

よすが総合調査では、長年の信用調査で培った能力を生かし、このような起業詐欺に対処するための専門的な調査を実施しています。同様のトラブルに心当たりがある方は、無料相談窓口まで情報をお寄せください。

「息子が友人の勧めで起業。詐欺ではないか不安」相談事例

「息子が友人から起業を勧められて…」

初めてご相談をさせていただきます。私の20代の息子についてです。
ある日突然、起業をするために会社を辞めると言い始めたため、詐欺にあっているのではないか不安になりご連絡いたしました。

以下は、息子から聞いた内容になります。

そもそものきっかけは、大学時代の友人に再会したことのようです。仮に、A君とします。
半年ほど前に、突然A君から食事に誘われ、そこでA君がIT会社を起業して高収入で自由に生活していることを聞いたそうです。

そこから、息子もA君と同じセミナーに通い始め、自分もA君のように起業して経営をしたいと夢を持ち始めたようでした。

結局息子は半年近くそのセミナーに通い、そこでA君の師匠でもあるB氏という男性に出会ったようです。
このB氏もIT企業の社長で、まずはB氏の子会社として息子が会社を設立し運営することになり、そのためのコンサルティング契約として息子はB氏と300万円近い契約を結び、分割で支払っているとのことでした。

後にこの契約書を見せてもらったのですが、肝心のコンサルティング内容に関しては不明瞭なものの、息子本人はそれでB氏と合意しているとのこと。
現在はB氏と会社設立に向けて準備をしており、それが済み次第、今の会社をやめて専念するつもりだと言っていました。

息子に対して、起業自体を辞めさせたいわけではないのですが、どうも危険性を理解せずにうまく洗脳されている感じが否めません。

もし最初から詐欺のような相手だということが分かれば、息子も色々と考えなおしてくれるのではないかと思っています。」(福岡県/50代・男性)

※実際のご相談から内容を改変してご紹介しております。
※実在する会社法人・団体・個人とは一切関係がありません。

息子が友人から起業詐欺に遭っている実例の無料相談窓口
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今回のご相談のポイント

友人も含めた起業詐欺かもしれません

今回のご相談では、息子さんが起業詐欺のターゲットとされている可能性が見受けられます。
具体的には、昔の友人と突然再会してセミナーへ勧誘される流れと、そこで紹介を受けた人物とコンサルティング契約を結ぶ流れなどが、起業詐欺でよく見受けられる手口と共通しているためです。

この様な起業詐欺は近年、20代を中心に被害が相次いでおり、多くがこの様な知人・友人からの勧誘による契約であることが分かっています。

若者を狙う起業詐欺の手口とは?

初めての起業を志す人に対して、高額な契約を結ばせる手口です。
その内容は、セミナー費やコンサル費、情報商材、自動化ソフト、独自の民間資格など様々です。

被害の多くが100万円〜500万円と高額ですが、「起業を成功させるためには必要」と思い込まされ、借金をしてまで契約をさせられるケースが多くみられます。

また、お金を指定の場所から借りて相手に渡すまでのルートが「起業の手続き」として必要なものと思い込まされ、気づかぬうちに高額な契約と借金を背負わされてしまったというケースもあります。

友人からの起業詐欺に狙われやすい人とは

■ 起業をしたことがない人

当然ですが、一度でも起業を経験したことがあればすぐに分かる手口がほとんどを占めています。
また、そもそも起業を志していない人が狙われるため、起業に関しての知識が乏しく、気づかぬうちに詐欺に遭ってしまうケースが多くみられます。
そのため、起業をしたことがないが憧れている、20代・30代の層に被害が集中していることが伺えます。

■ 交友関係が広くない・一人でいることが多い人

この様な勧誘を前提としたビジネスは、特定のコミュニティ内で行われると「誰々が周りに勧誘している」という噂がすぐに広がり、未然に対策されてしまう場合があります。

しかし、交友関係が広くない人や、普段から特定の人としか付き合いがない人が、良くない噂を耳にする前に直接の勧誘を受けてしまうことがあります。
結果として、自分だけに舞い込んだ話だと思い込まされ、間違った判断を強いられてしまう場合があります。

■ 現在の生活に不満がある人

今の仕事がうまく行っていない、給料が低い、などの不満からこの様な起業詐欺に騙されてしまうケースが多く見受けられます。
それ以外にも、恋愛関係の不満、家族との不仲、子育ての問題、住環境など、様々な不満に漬け込んで「起業をすると儲かって全てがうまくいく」と思い込ませられる手口がほとんどです。

そのため、この様な不満が大きい人ほど起業詐欺のターゲットとされやすくなってしまうので注意が必要です。

■夢や目標を持っている人

前項の不満はネガティブな内容ですが、逆にポジティブな夢や目標を常に持っている人も、この様な起業詐欺に騙されてしまうことがあります。

よく使われる手口では、セミナー参加者に夢や目標を語らせ「その夢や目業を達成するためにはお金と時間が必要だから、起業して社長になることが一番の近道」といわれることが多くあります。

しかし、起業詐欺の場合はいつしか「起業することが目的」にすり替えられてしまい、起業の費用を稼ぐために借金や仕事をするという、本末転倒な事態に陥ってしまうケースもあります。

友人の勧誘を起業詐欺か見抜くためには

リスクも含めて説明してくれているか

友人であれば尚更、しっかりとリスクも含めて起業に関する説明をするべきでしょう。良いことばかりを提示して、あたかも起業をすればお金持ちになれると洗脳をする様な相手は危険です。

失敗を恐れないことと、失敗したときのことを考えない事は別です。
どんなに親しい友人からの勧めでも、お金をかけて起業を考えているのであれば、必ず入念な下調べやリスクヘッジを行いましょう。

お金の流れは適切か

もしコンサルタントを利用したり、誰かにお金を支払い手伝ってもらう場合は、起業の費用が適切に流れているかを入念に確認しなければいけません。

特にコンサルタント費という名目には要注意です。単純に人を斡旋しただけの紹介料や手数料として発生していて、別料金で本当に必要なお金が発生している場合もあります。

また起業詐欺の場合は「起業させることがゴール」であり、その後の運用は損失に関しては一切関与しないケースが多く見受けられます。
起業資金が騙し取られない様、事前にお金の流れは注意深く確認しておく必要があります。

友人・紹介者・コンサルの身元を知っておく

起業詐欺の場合、友人だと安心していても、うまくいかなくなった途端に行方が分からなくなったり音信不通になってしまうことがあります。

よくある事例として、法人の名刺をもらっていたから安心していたものの、住所はシェアオフィスで特定ができず、連絡先も着信拒否されて繋がらないと言ったケースがあります。

トラブルが起きた時に、相手の名前しかわからなかった等とならない様、必ず身元などを確認しておくことがリスクヘッジにつながります。

わからない事は専門家に相談を

企業同士の取引や契約に、身辺調査や与信調査を行う事が一般的となりつつあります。これは法人だけのケースではなく、個人が起業する場合やコンサルティング契約を結ぶ際にも有効です。

少しでも起業に関して怪しい点が見受けられる場合は、必ず調査を行った上で信用に値するかを判断する必要があります。勘や友人のよしみで起業を行う事は危険なので、一度専門家へのご相談をお勧めします。

「息子が友人の勧めで起業。詐欺ではないか不安」実際の調査内容

友人の起業セミナーを調査

今回は、息子さんが起業詐欺に遭っている可能性が見受けられたため、息子さんの友人A氏が最初に勧誘してきたセミナーの調査を行うこととなりました。

調査の目的は、セミナーの運営団体に関してや、A君とB氏のつながりについてなどとなります。

しかし、セミナー自体の公式webやSNSアカウントは存在するものの、具体的なシステムや活動内容、セミナー日時などを知る事はできませんでした。
そのため、聞き込み調査や潜入調査を駆使して以下の内容が判明しました。

調査結果

息子さんがA君から勧誘された起業セミナーは、B氏が運営する自称コンサル会社が開催していることが判明しました。

そして、B氏がそのセミナーで提供する「起業パッケージ」の実態とは、情報商材を用いたマルチビジネスであり、「知人や友人を勧誘して商材を売り、その報酬を受け取る名義の法人を設立」することを起業と称していることがわかりました。
加えて、そのセミナーが販売している商材について違法性が確認されました。

調査結果を含めた話し合い

今回の調査で判明した事実を、依頼者であるご両親に報告し、その上で息子さん本人を含めた話し合いが行われることとなりました。そこで、息子さん本人が理解していただけるよう、A君とB氏が行っているビジネスの具体的な違法性などを証拠として提示いたしました。

結果として、息子さんからは「違法な点がある事は知らなかった。ひとまず起業する事は諦めたい」という発言がありました。

そしてその場で、息子さんからA君とB氏に対して、起業やビジネスを一度辞める旨の連絡が行われました。

息子が友人から起業詐欺に遭っているかもしれない場合の証拠・報告書イメージ

しかし事態は急変へ

それから数週間後、依頼者である親御さんから私たちの元へ再び連絡がありました。
どうやら、起業とビジネスを諦める旨を両者に連絡してから、A君とは一切連絡が取れなくなり、B氏からは脅迫とも取れる連絡を受けているとのことでした。

そして後からわかったことですが、実は息子さんとA君(の持つ法人)との間にも高額な契約があったそうです。つまりA君は、お金を返さないつもりで連絡を無視していることが判明しました。

その後の流れ

そのため、コンサル費用の返金を目的とした「A君の身元調査」と「B氏の身元調査、脅迫の証拠取得調査」を併せて追加で実施する運びとなりました。

これにより、A君とB氏両名の現住所と所有する法人の詳細が判明したため、その情報を持って現在は契約解除に向けたを行っているとのこと。また、B氏から受けた脅迫についても警察に相談をし、事件として対処を行っているとのことでした。

弁護士に確認を行ったところ、それぞれの契約内容は怪しい点が多く、最初から息子さんを騙す目的の起業詐欺であった可能性が高く見受けられるとのことでした。

息子さんは、A君のことを友人と思っていたにも関わらず、この様な事態となったことに大変ショックを受けていましたが、この一件でA君が反省することができたら改めて二人で話し合って和解したいとのことでした。

息子が友人から起業詐欺に遭っている場合の無料相談窓口

まとめ

友人・知人から起業の勧誘を受けたら詐欺にご注意を

今回は、息子さんが友人から受けた起業の勧誘に関する調査の事例をご紹介しました。調査を行った結果、親御さんの不安が的中して起業詐欺であることが判明したため、息子さん本人もすぐに手を引く決断ができたケースとなります。

この様に、何年も付き合いのある友人や知人からの紹介だとしても、その裏に別の危険な人物が関与しており、蓋を開けてみれば詐欺であるというケースは少なくありません。

もちろん、中には詐欺には当たらない起業商材のケースや、詐欺目的だとしても起業が成功して大きな利益が生まれる場合もあります。
しかし、事前に過去のトラブルや商法自体の問題点がわかれば、大きなトラブルは未然に防ぐことが可能です。

現在この事例の様に、友人や知人から起業の勧誘を受けている方は、必ず第三者の専門家に相談をした上での決断をお勧めします。

友人からの勧誘・起業詐欺が疑われる場合は

よすが総合調査では、起業に関するトラブル・勧誘トラブル・セミナー被害などでお悩みの方へ向けて、解決実績のある専門家が相談を受け付けています。

相談方法はフリーダイヤル、メール、ご面談(完全予約制・全国対応)が全て無料でご利用いただけます。

相談は全国どこからでも、匿名でも可能です。
秘密厳守をお約束しておりますので、はじめての方でも安心してご利用ください。

息子が友人から起業詐欺に遭っている場合の相談方法イメージ

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