「探偵」という存在は映画やドラマ、漫画やアニメなどの様々な媒体で取り上げられていますが、探偵という職業の認知度は高い反面、実生活での関わりが非常に少ない存在かと思います。
探偵に依頼しようと考える理由は人それぞれですが、実際に探偵社を調べて、連絡をするというのはとても勇気がいることだと思います。
ただ、そうやって探偵社に相談しても、何らかの理由で依頼を断られてしまう場合があります。
このページでは、探偵社が嫌厭する依頼内容や、スムーズに依頼するための相談の仕方、探偵社の見極め方を紹介しています。
探偵社を探す
探偵社を探すとき、インターネットでの検索結果を利用される方が殆どでしょう。
おそらくは検索で上位に表示されているものから確認していくと思います。
検索で上位に表示されるためには、ホームページ作成の段階から対策を行い、また、大量に広告を載せる必要があります。
検索で上位に表示されるのは大手の可能性が高い
当然そういったことができるのは資金力がある探偵社です。
検索で上位に表示されれば、それだけ多くの相談が舞い込むため、そういった探偵社は多くの人員を確保している大手の探偵社である可能性が高いです。
まずは手始めにそういった探偵社に相談をしてみて、感触を確かめてみる事をお勧めします。
絶対に断る依頼
探偵社が依頼を断る理由は様々ですが、犯罪行為はもちろん、犯罪に加担する可能性のある場合など、依頼内容に正当性が見受けられない依頼は当然断ります。
例としては
- 接近禁止命令が出ている人物の住所を特定する調査
- ストーカーに類する理由の身辺の調査
- 相手を陥れることを目的とした調査
などが挙げられます。
ですがそういった場合依頼者は当然、事情や目的を隠して相談に来ます。
探偵社が行うリスク回避
では探偵社がどのように判断するのかというと、怪しいと感じた依頼に関しては徹底的なヒアリングを行うことで嘘や矛盾点を見つけ出すのです。
場合によっては相談の際に依頼者に根掘り葉掘り質問をすることになるので、質問攻めをしてくる探偵社の態度に怯えて相談を取りやめる方も少なからずいらっしゃいます。
ですがそれは探偵社側にも問題を引き起こす依頼を回避するという目的があるからなのです。
受注の判断が難しい依頼
ただ、そうは言っても明確なボーダーがあるわけではなく、例えば「昔の恋人が今も元気にしているか確認したい」という依頼がストーカーの可能性があるか判
断するのは非常に難しいラインだったりもします。
また、依頼する側が、ストーリーを作りこんで依頼してくることもあるので、そういった目的の怪しい依頼を完全に排除することには限界があります。
そういった事情から、リスク回避の為に、大手探偵社は浮気調査を中心に行う傾向があります。
探偵の仕事=浮気調査?
探偵社においての依頼の比重は体感ですが7~9割が浮気調査と言っても過言ではありません。
では実際に相談自体も同じ割合で浮気の相談が多いかというと決してそういうわけではありません。
人探しやストーカー対策など、そういった需要も一定の割合で存在するのです。
ではなぜ、相談と依頼でそういった割合のミスマッチが起こるかというと、それは探偵社の運営における、調査費用の算出が大きな理由としてあります。
探偵の調査費用はなぜ高額なのか
探偵費用は基本的に高額です。
一日の調査で10万~50万前後かかることもあります。
これは別に依頼者の足元を見ているわけではなく、探偵業における技能の特殊性と、調査での実働以外での拘束時間の多さにあるのです。
探偵社はどのように運営されているか
探偵社の運営においての経費の大半が人件費と広告費です。
依頼の有る無しに関わらず、常に調査員は待機している状態にあります。
例え実質の調査時間が短かったとしても、事前の調査やそれに類する準備などの、計上されない実働時間が存在します。
また、隙間の時間に別な仕事ができるわけではないので、よほどスケジューリングが上手く行かない限りは調査員が一日にこなせる調査件数はその一件だけです。
そういった事情から調査費用に関してはダンピングが起こることもなく、ある程度の平均の中で推移しています。
浮気調査以外の調査
例えば人探し調査においては、その調査時間がどれだけの日数に及ぶか相談の段階で算出できない場合が多く、また、成功するかどうかの確約ができないため、調査結果によってはトラブルに発展する可能性が高いため嫌厭される傾向があります。
また、事前情報が乏しい調査などは、調査結果やそれに対する労力が算定しづらい調査になるため、避けられる傾向があります。
浮気調査が多い理由
浮気調査は目的が明確なためトラブルが少なく、調査時間の算出も行いやすいため、相談から依頼につながりやすい調査項目なのです。
検索上位の探偵社=調査力が高いのか
必ずしもそういうわけではありません。
あくまで探偵社は営利企業です。
検索上位の探偵社は、利益率の高い、また難易度の低い浮気調査がどうしても中心になってくるため、そこから外れた調査は受注しない傾向があります。
そういった意味では、少人数で行っている調査会社の場合、フットワークが軽いため、特殊な調査でも受注を行う可能性があります。
ただ、その場合、調査力が無いのにも関わらず、資格だけで運営している悪徳な業者もあるため注意しましょう。
信頼できる探偵社を見つけるコツ
まずは手当たりしだいに相談してみることです。
探偵というイメージはあまり良いものではないですが、平成18年(2006年)に「探偵業の業務の適正化に関する法律」が制定され、有資格者でないと探偵業を運営できなくなりました。
資格の取得自体にも厳格な審査が行われるようになり、細かい規則の設定や運営実態においての罰則も適用されるようになったため、かなりの数の悪徳な探偵社が駆逐されています。
まずはその探偵社が有資格者かどうかを確認することは大前提です。
探偵に相談する際には
また、相談の際は顔を見合わせて直接行うのが一番いいのですが、電話やメールでももちろん構いません。
こちら側の質問に納得できる答えが返ってくるか、適当なことを言って調査料金を釣り上げていないかを確認しましょう。
目的と情報が正確に伝わるように意識しましょう
依頼をする目的を明確にすることと、自身が把握している情報を事前にまとめておくことをお勧めします。
その点が曖昧だと、調査の種類を問わず、トラブル回避の為に依頼を断られる可能性が高くなります。
また、様々な探偵社のホームページを確認して、ざっくりとした費用感を把握しておくことも大切です。
探偵は怖い存在ではない
正直な話、探偵に関わるようなトラブルなんて無い方が良いに決まってます。
ですが、トラブルに直面し、自身での解決が難しいのであればそうも言ってられません。
探偵に相談することを尻込みしてしまう気持ちもよくわかりますが、業界全体としては良くも悪くもビジネスライクに対応していると思いますので、ご気軽にご相談することをお勧めします。