当ページでは、バイト先やインターン先で怪しいセミナーの勧誘を受けた場合の対処法についてご紹介しています。現在、表題のような被害に遭われている方がいましたら、ぜひご参考ください。
よすが総合調査ではこのような怪しい勧誘トラブルを解決に向けて、専門のカウンセラーが無料相談窓口にて皆様のご相談にお答えしています。匿名でご利用が可能ですので、どなたでも安心してご利用いただけます。ぜひご利用ください。
大学生アルバイトを狙った怪しいセミナー勧誘が増加中
アルバイトの大学生が怪しいセミナーの被害者に
近年、若者を狙った怪しいセミナー勧誘の被害が、現在全国から多く報告されています。その中でも特に多く報告される事例が、アルバイト先やインターン先で怪しいセミナーの勧誘を受けて、高額な契約を結ばされる等のトラブルです。
このような事例のご相談は、親御さんやご友人など周辺の方からが多く、「久々に会ったら何か様子がおかしい」「大学を辞めると言い始めた」など、本人の変化によって気付かれるケースが多く見受けられます。
なぜアルバイトの大学生が怪しいセミナー勧誘に狙われるのか
「金欠の大学生」だからと言って要注意
一件あたりの被害額が大きい詐欺と異なり、アルバイトの大学生などを狙ったセミナー勧誘等の詐欺は、様々な方法でマネタイズ(収益化)を行っている様子が確認されています。そのため「大学生だし現金を持っていないから大丈夫」といった安心はできません。
私たちが調査を行った事例の中には、その日食べるものも無いほど生活に困窮しているにも関わらず、高額な自己啓発セミナーの契約金を支払続けていた被害者の事例も存在しました。
大学1年生~大学院2年生に、1カ月で自由に使える金額はいくらかと尋ねたところ、「1万円未満」が23.6%、「1万円以上2万円未満」が28.6%と、合計52.2%となり、全体の半数以上が2万円未満という結果に。
引用:就職ジャーナル, 2018 https://journal.rikunabi.com/p/break/souken/6907.html
実際の統計でも、大学生が自由に使える平均的な金額は過半数が2万円未満となっており、一見すると詐欺の被害に遭うことは少ないように見受けられます。
そのため、実際に怪しいセミナー勧誘などに騙された被害者の多くは、借金を背負わされたり、分割で支払いを強制されたり、中には「払えないなら稼いで来い」と闇バイト等の危険な仕事を強要される事例も確認されています。
「気づいた時には勧誘相手の言いなりに…」
では、実際にどのような流れで、アルバイトの大学生が怪しいセミナーと契約を結んでしまうのでしょうか。実際の事例をもとにご紹介いたします。
被害者:Kさん(21歳・大学生)
「バイト先の先輩から『投資の勉強をしているんだけど、セミナーに来てみない?』と誘われました。先輩曰く、お金の基礎的な知識を無料で教えてくれるセミナーで、『これを知っている人と知らない人で、勝ち組と負け組に分かれる』と言われ、思わず参加することにしました。そのセミナーでは先輩含め30人くらいの参加者がいて、講師と名乗る若い男性が株やFX、仮想通貨など投資に関しての話をしていました。その後、すでにセミナーを何度も受講している人の成功体験や、経営者を名乗る女性が起業して金持ちになるためのマインドなどを語っていました。
そしてセミナーの最後に『次回からのセミナーの受講契約(20万円)』をする流れになったので、僕はやんわりと拒否して部屋を出ようとしました。すると、先輩と講師の男性に囲まれて『逃げて負け組になるのか』『実は、僕(先輩)が今日の受講料5万円を払っていたんだ』『今お金が無いなら分割でも良い』等と言われ、思わず契約をしてしまいました。
お金を払ったからには、元を取るためにしっかり勉強しようと思い、それから割と熱心にセミナーに参加していました。(略)
引用:実際の相談事例より
このKさんは、最終的に「マーケティング」と称した連鎖販売の勧誘を行う会社の起業を勧められ、コンサル費として200万円近くの借金させられてしまいます。
このように「アルバイトの大学生が頑張って出せる金額」を要求することで、それに応じた人を選別して、断りにくい環境に漬け込んでお金を騙し取る被害が確認されています。
大学生の「不安」や「憧れ」に漬け込んだ怪しいセミナーの集客
このような被害の多くは、大学生が抱く漠然とした将来への不安や、お金持ちになりたい・有名になりたいといった欲求を逆手にとって集客を行うことが判明しています。
近年、スマートフォンやSNSの普及に伴い、利用者のそれぞれが「自分のみたいコンテンツ」だけを選択する機会が多くなりました。そのため、偏った意見や知識のみを得続けてしまうことにより、詐欺師の罠に気付きにくくなってしまうリスクが挙げられます。
もし、お子さんやご友人について以下のような点が見受けられた場合は要注意です。必ず個人で対処をしようとせず、まずは専門家へご相談ください。
- 急に「大学を辞めて起業する」と言い始めた
- いわゆる「意識高い系」のような発言が増えた
- ある日を境に服装や口調が変わった
- 金遣いが荒くなったように感じる
- 付き合う人や趣味などが以前と変わった
- 高級な飲食店、車、時計などに興味を示している
- 明らかに誰かの影響を受けていると感じる
- 大学生なのに借金をしている
- 粗暴になったり、人を見下すような発言が増えた…etc
大学生アルバイトを狙った怪しいセミナー勧誘の実態とは
① 危険なマルチ商法、ネズミ講、ネットワークビジネス等
アルバイトの大学生が被害に遭いやすいトラブルの一つとして、「マルチ商法」の勧誘を受けるパターンが想定されます。
多く見受けられるのは、お金が乏しい学生に対して「大学生でも簡単に儲かるビジネスがある」「社長になることができる」と甘い言葉で誘い出し、怪しいセミナーや説明会を通して、何かしらのサービスの契約を結ばさせるケースです。
このようなセミナーは「ビジネスに関するノウハウを学べる」などと謳ってセミナーの参加者を集めており、最初の頃はビジネスに関する内容を教えてもらえますが、次第に「人を紹介して契約させることで、そのインセンティブ(紹介料)を貰う」ことを推奨する内容へとシフトします。そのためセミナーの参加者の中には、マルチ商法という認識が無いまま他人の勧誘を行っている人も多く存在します。
しかしマルチ商法というビジネスモデルは大きな問題点があります。収入を増やすためには契約する会員を増やさなければいけませんが、会員が増えることで一人当たりに入るインセンティブが減り、継続的に収入を得ることが確実にできない仕組みになっているのです。
「人を紹介してインセンティブをもらう」ような形態のビジネスは、最初に支払った契約料を上回る収入を得られることは基本的にありません。稼ぐことを目的としてセミナーに参加し、契約をしてしまった学生の多くは、最初に多額の契約料を支払わされただけで、実際の多くは出資分を回収することができないとされています。
上記のようなビジネスが関係した怪しいセミナーには稼ぎたいと考えている学生の他にも、就活中の学生や起業に興味がある学生も被害に遭いやすい傾向にあります。就活に対する不安や自身の将来へ悲観的になっている人の足元を掬うように、このような詐欺まがいのトラブルが起きています。
② FX、投資、仮想通貨などの詐欺
怪しいセミナーや説明会で多く扱われているものとして「FX」「投資」「仮想通貨」を利用した詐欺が挙げられます。
主な手口としては、セミナーに継続的に参加させ、ターゲットが指示通りに仮想通貨やFXに投資するよう洗脳を行うものや、実際には儲かる見込みのない「FX」や「暗号資産」の自動売買ツールを「後で必ず利益が出るから」と謳い高額で購入させる、といった手口が用いられています。
このような詐欺は「スマホ一台で始められる副業」や「少額から投資可能」といった文言を用いて集客している場合が多く、資金運用や不労所得に興味を持った大学生が集まりやすい傾向にあり、アルバイト先での勧誘も多く報告されています。
しかしその実態は投資の知識がない大学生に対し、言葉巧みに専門用語を用いて投資させるよう誘導する、悪質な詐欺行為です。また、近年話題になっている高性能なAIチャットサービス「ChatGPT」を利用した自動売買ツールの購入を迫る詐欺の存在も報告されています。ご注意ください。
③ カルト宗教などの勧誘
バイト先やインターン先で勧誘を受けたセミナーが、実際には危険な宗教の勧誘目的であった場合が存在します。
無気力のように見える大学生や精神が不安定な人はこういった場合のターゲットとして狙われやすく、怪しいセミナーや入信者が多く参加する食事会やバーベキューに誘われるケースなども存在します。
こうした宗教のセミナーに関しては、ビジネスやお金儲けというよりは「物事が上手く進む精神論」や「病気が完治するようになる気の練り方」といった、自己啓発やスピリチュアルなテーマで開催していることが多く、他にはヨガや瞑想の講座をうたったものも確認されています。
もちろん、危険な活動を行なっていない宗教活動であれば、信仰に問題はありません。しかし入信者からお布施と称して多額の金額を集めている場合や、入信者をより宗教に陶酔させるために過度なストレスを与えて洗脳に近い状態に陥れる行為を行っている場合は、危険な宗教といえます。
過去にも、お子さんが怪しい団体の活動に熱心になっている、といった親御様からの相談や、反対に自身の親が明らかに過激な思想へと傾倒していて不安だ、というお子様からのご相談が我々のもとに多数寄せられています。そういった依頼をもとに実際に調査を行うと、一部の宗教団体が対象者に対し洗脳やマインドコントロールの手法を悪用し、金銭を搾取していたことが明らかになった事例も存在しています。
このような宗教の入信者を増やす目的の勧誘において、交友関係が少ない人や何か熱中できる物事が見つかってない人、自身の生活に酷く落胆している人は、傾倒しやすい傾向にあります。
また洗脳・マインドコントロールが関与する被害は、被害者本人だけでなく家族や友人などの周りの人まで被害の影響を受ける可能性が見受けられます。お早めの対処が必要になるため、専門家や第三者機関へとご相談をすることをお勧めしています。
大学生アルバイトを狙った怪しいセミナー勧誘への対策とは
対策の第一歩・証拠保全
「なかなか勧誘をやめてくれない」「契約した後にクリーングオフができなかった」「家族が怪しいセミナーにはまっているのでやめさせたい」など様々な立場からのご事情があるかと存じますが、どのようなケースでも後々に対処を行うことを考えると、まず最初に証拠を残しておくことをお勧めします。
具体的には以下のような情報が対処に有効と考えられます。
- 怪しいセミナーの団体名
- 怪しいセミナー団体の運営法人、代表者、所在地
- 契約書、パンフレットなどの書面
- 対象者を勧誘した人の名前、住所、勤務先など
- 怪しいセミナーの活動内容
- 怪しいセミナーのWEBやSNSの情報……etc
これらの情報を「写真」や「スクリーンショット」などで保存し、出来るだけ記録日時などもわかるようにしておくことをお勧めします。
クーリング・オフ制度の利用
不当な契約を結んでしまった際に一定期間内であれば、「クーリング・オフ制度」を用いることで無条件に契約を解除、返金を求めることが可能です。また、契約時にクーリング・オフ制度の説明がされていなかった場合や、事業者が「クーリング・オフはできない」などと嘘をついていた場合の、妨害に当たる行為が見られた際には一定期間を過ぎても制度を利用することが可能です。
「クーリング・オフ」の手続きには電子メールや書面などで行います。詳細については国民生活センターのホームページをご確認ください。
一人で対処をせず専門機関にご相談を
消費生活センター、国民生活センターへの相談
高額な金銭を請求された場合や予想外な契約を結ばされた場合などの消費者トラブルに関しては、消費者ホットラインや国民生活センターへ相談し、適切なアドバイスを受けることが可能です。
消費生活センターや国民生活センターは公的な行政機関であり、消費生活全般に関する苦情や問合せなどの相談を専門のアドバイザーが受け付け、公正な立場で対応します。
具体的な解決策についての助言を行い、場合によっては事業者との交渉の際の斡旋を行ってくれる可能性もあります。また相談内容は守秘義務のもと秘密は守られますので安心してご利用いただけます。相談自体は無料で行えますが、通話料金は有料ですのでご注意ください。
解決実績のある専門家・調査会社への相談
怪しいセミナー勧誘を発端とするトラブルには様々なものがあり、中には明確に犯罪とまでは言えないものも多く存在します。そのため、行政や警察など「被害にあってからしか動いてくれない」機関に相談しても、目の前で大切な人が被害に遭うのを止められないケースも散見されます。
特に、アルバイト先などを利用して怪しいセミナー勧誘を行う悪質な団体は、このような犯罪にまで至らない行動の線引きを上手く理解しており、一見問題のないような形で大学生に契約を結ばさせる手口が見受けられます。
こうしたトラブルに対処するため、よすが総合調査では多数の解決実績をもつ専門家やカウンセラーを配属し、大きなトラブルへと発展する前に未然の対策を行なうことが可能です。
またお子さんや親御さんなどが上記で紹介したような怪しい活動に前のめりになってしまっている場合には、適切な状況と証拠を整えて提示することで「自身は騙されていた」という認識をさせ、洗脳に近い状態を解くことも可能です。
まとめ
少しでも「様子がおかしい」と思ったら
今回は大学生がアルバイト先などで怪しいセミナーの勧誘を受けた場合の対処法についてご紹介しました。
もし大学生のお子さんやご友人について、怪しいセミナーを匂わせる行動が見受けられたり、様子がおかしいとお思いの場合は、すぐに専門家へご相談ください。
記事中でもご紹介したように、すでに金銭や洗脳・マインドコントロールによる被害が発生している可能性もあります。時間の経過とともに、お金を取り返すことが難しくなったり、洗脳やマインドコントロールの被害が大きくなるリスクも懸念されるためご注意ください。
大学生アルバイトを狙った怪しいセミナー勧誘に関するご相談は
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