「俺は家族のためにやってる」――その言葉の裏で起きていたこと
「これは人生を変えるチャンスなんだ」「お前たちは何もわかっていない」
久しぶりに会った兄の様子に、違和感を覚えたのは最初の数分でした。
ポジティブで勢いだけはあるものの、話の内容はどこか現実離れしていて、聞く耳を持たない。やがて、親の年金や貯金にまで手を出し始めた――。
本人は「ネットワークビジネスで成功したいだけ」と言いますが、家族の生活や老後資金まで巻き込む“家庭内搾取”が始まっていたのです。

実際のご相談事例:兄がマルチ商法で親の資産を使い始めた
- ご相談者:30代女性(妹)
- 対象者:40代の兄
兄は「夢を追いたい」と言って頻繁にセミナーや勉強会に通うようになり、自宅には見慣れない教材やチラシが増加。「成功者の話」を繰り返すようになり、親にも資金援助を求め始めました。
気づけば、親の口座から数十万円が出金されており、兄は「すぐに返すから問題ない」と主張。
調査を進めた結果、兄は全国展開するマルチ商法団体の“中堅構成員”となっており、知人や友人にも同様のビジネスを持ちかけていたことが判明しました。
表向きは合法的なビジネスを装っていても、実態は高額商品を繰り返し買わせる信者型の搾取だったのです。
なぜ家族はマルチ商法に巻き込まれてしまうのか?
マルチ商法が仕掛ける心理的なトラップには、次のような特徴があります:
- 成功者体験談や自己啓発による“夢”の植え付け
- 「挑戦を否定する者=悪」という二元論的思考
- 高額なセミナーや商品を自己投資と錯覚させる構造
- 「信じて支える家族が正しい」という道徳的圧力
- 経済的損失を一時的・前向きなものとして正当化
これらにより、本人に悪意はなくても、結果的に家族を傷つける“加害者”になってしまうのです。
家族が取るべき対応:感情ではなく「事実」と「証拠」で向き合う
マルチ商法に関与する家族との対話は、感情的になればなるほど悪化します。
最初に必要なのは「冷静な事実確認」と「第三者のサポート」です。
🔍 当社が提供する主なサポート内容:
- 勧誘団体や勧誘者の実態調査(登記・摘発歴・関係図など)
- 対象者の金銭の流れ・勧誘活動の記録
- 親の口座・契約の調査と不明支出の確認
- 弁護士連携による損害回収・資産保護支援
- 家族間の対話のための客観的資料提供
📍 ※東京・神奈川エリアでの調査対応実績多数(全国対応も可能)
よくあるご質問(FAQ)
- マルチ商法かどうか判断できません。相談しても大丈夫ですか?
はい、事前の状況ヒアリングだけでもご相談いただけます。判断材料が足りない場合はこちらで調査可能です。
- 本人に悪意がない分、関係がこじれるのが不安です。
感情ではなく“事実ベースの資料”をもとに対話することで、衝突を回避できます。
- 親が高齢で、お金の管理が不安です。
財産管理や契約書類の確認もサポート可能です。必要に応じて弁護士や行政との連携もいたします。
このページのまとめ

- 家族がマルチ商法に巻き込まれると、親の年金や資産が搾取されるリスクがある
- 本人は「夢を信じているだけ」と思っており、悪意がないケースが多い
- 感情的対立ではなく、調査と証拠をもとに事実で向き合うことが重要
- 当社では、調査による可視化・弁護士連携・対話支援までトータルサポート可能
「兄の様子がおかしい」「親のお金の使い込みが不安」など、早期対応が大切です。
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