嫌がらせを受けた時、それをやめさせるのはもちろんですが、できる限りの仕返しをしたいというのは正直な気持ちだと思います。
この記事では、嫌がらせを受けた時に効果的な仕返しの方法について紹介しています。
しかし、それは仕返しを目的とする事を推奨しているわけではありません。
ただ、仕返しの方法やリスクを把握していないと、事態を悪化させたり別種のトラブルを引き起こすことになってしまいます。
また、嫌がらせを行っている側に対しても、そういった仕返しを受ける可能性がある事を知った上で、嫌がらせをすることがいかに不毛でリスクのある行為かを認識していただきたいと思います。
嫌がらせの証拠は必ず掴むこと
嫌がらせの証拠を掴むことは大前提になります。
いくら状況証拠が揃っていてもそれだけでは不十分です。
勘違いから無関係な人間を巻き込むことは絶対に避けなくてはなりません。
また、証拠はそれ自体が仕返しに有用です。
そのため、嫌がらせの証拠はきちんとそろえるようにしましょう。
効果的な仕返しの方法
バレなさそうだからといっても、不法行為は絶対にダメです。
特に、相手にされた事をそのまま返すという仕返しに固執する方もいますが、そこは柔軟に考えましょう。
刑事告訴
嫌がらせの内容が、器物損壊やゴミや汚物の投棄、つきまとい行為などの、刑事事件に該当する種類の嫌がらせに対しては刑事告訴が有効です。
ただ、嫌がらせの悪質性を客観的に証明できなければ、起訴にまでもっていくことも難しいため、難易度は高くなります。
損害賠償・慰謝料の請求
嫌がらせ行為による実際の損害や、心理的な被害などを理由に交渉・民事訴訟を行うことが可能です。
実際に支払わせることができる金額は被害の内容に比例しますが、交渉の仕方によっては金額を引き上げることも可能です。
刑事告訴と引き換えに交渉を行うことで、相手から譲歩を引き出す方法もあります。
有効な交渉材料は相手方の状況に応じて変わってきます。
嫌がらせの事実を周知する
嫌がらせの事実を周知することで、家族や会社、地域での立場を悪くすることができます。
タイミングと方法を見極めさえすれば
- 会社を解雇させる
- 婚約を破談させる
- 息子・娘夫婦との同居話を潰す
- 就職を取りやめさせる
- 離婚させる
といったことも可能です。
しかし、そのためには相手の状況を正確に把握することが重要となります。
相手の弱みを握る
相手の状況を正確に把握するということは、相手の弱みを握ることにつながります。
弱みというのは言い換えれば「何を大事にしているか」ということです。
世間体や金銭、家族との関係や社会的立場など、人によってそれらは変わってきます。
それらを知った上で、仕返しの方法を使い分けることが、満足のできる結果に繋がるのです。
証拠を上手く利用する
嫌がらせの内容やその証拠、相手方の状況を上手く利用することで、相手が一切反抗できない状態に持っていくことができます。
その時はもっともダメージが高い状況を見計らい、長期にわたってプレッシャーを与え続けることが可能です。
ですが、そういった証拠類には鮮度がありますので、最も良いタイミングを見極めて使いましょう。
嫌がらせをやめさせるために
仕返しによる報いを受けない限り嫌がらせ行為をやめることのできない人も一定数存在します。
そういった人から反省や謝罪を引き出すことは容易ではありません。
嫌がらせをやめさせるためも、きちんと証拠を集め、相手の状況を把握し、報いを受けさせる必要があるのです。