最初に知ってほしいこと【結論】
離婚を有利に進めるために重要なのは、「浮気をしているらしい」という感覚ではなく、法的に不貞行為と評価され得る証拠を適切な形で残すことです。
一方で、自己判断で集めた証拠が逆に不利に働くケースも少なくありません。
この記事では、実際の調査事例をもとに、
・どのようなケースで証拠が必要になるのか
・何が証拠として有効なのか/無効なのか
・探偵が実際に行う調査内容と限界
を整理して解説します。
離婚のための証拠が必要なケース
すべての離婚で浮気の証拠が必要になるわけではありません。
特に以下のような場合、証拠の有無が結果に影響しやすくなります。
- 慰謝料請求を検討している
- 財産分与・養育費で不利な主張をされている
- 相手が浮気を否定している
- 調停・裁判への移行を想定している
よくある誤解・NG行動
- スマホを無断で覗き、データを保存する
- SNSの写真だけで十分だと思い込む
- 感情的に相手を問い詰め、証拠を隠される
- 自分で尾行・張り込みを行う
これらは証拠能力が低い、または違法・不利になる可能性があるため注意が必要です。
実際の相談事例
よすが総合調査に寄せられたご相談から、実際に私たちが取得した証拠を元に離婚を経験された方の実例をご紹介します。
神奈川県 / 女性(36) Tさん
この1~2年ほど、夫からのモラハラやパワハラがひどくなり離婚を考えていました。
子供も2人いるのですが、夫からは「離婚したとしても財産分与はしない」「養育費は払わない」と言われていました。ある日、深夜に夫の携帯に女性からの着信があり、浮気を疑うようになりました。
せめて結婚中からの関係だと分かる証拠があればと思い、相談しました。
探偵が実際に行った調査工程
本件では、依頼者から提供された行動パターンをもとに、日時・曜日を限定した尾行調査を実施しました。
- 帰宅時間が不自然に遅い曜日の特定
- 車両移動を前提とした複数名での尾行
- 立ち寄り先の特定と出入りの記録
- 相手女性の行動確認(合法範囲)
その結果、特定の女性宅への継続的な出入り、宿泊を伴う関係性が確認され、不貞行為を裏付ける一連の証拠として報告書にまとめました。
証拠として評価されやすいもの・されにくいもの
- 評価されやすい:宿泊・密会を示す写真、日時が連続する行動記録
- 評価されにくい:LINEの文面のみ、SNS投稿単体、噂話
費用・期間・限界について
浮気調査は必ず成功するものではありません。
対象者の警戒度、行動頻度によっては証拠取得に至らないケースもあります。
一般的に、調査期間は数日〜数週間、費用は調査時間・人数により変動します。
事前に「どこまでを目的とするか」を明確にすることが重要です。
まとめ|次に取るべき行動
離婚を見据えた浮気調査では、感情よりも順序と証拠の質が結果を左右します。
「本当に調査が必要か」「今は情報整理の段階か」を一度整理した上で、専門家へ相談することが望ましいでしょう。

よくある質問
Q. 浮気の証拠は必ず必要ですか?
A. 協議離婚の場合は必須ではありませんが、慰謝料や調停を想定する場合は重要になります。
Q. 自分で集めた証拠は使えますか?
A. 内容によっては使えますが、違法性や証拠能力に注意が必要です。
Q. 調査をすると相手にバレませんか?
A. 絶対ではありませんが、専門家が行うことでリスクは抑えられます。
Q. 相手女性にも請求できますか?
A. 不貞の認識があったかどうかなど、条件次第で判断が分かれます。
