今回は、ストーカーの加害者が、ネット上で被害者になりすまして活動をしているというトラブルの解決実例をご紹介しています。特にSNS上では「なりすまし被害」が多発していますが、その動機は様々です。今回のご相談では、そうしたなりすまし被害の解決へ向けた調査過程をご紹介しています。

よすが総合調査では、実地での調査だけではなく、その結果を生かしたカウンセリング・説得などを請け負って問題の根本的な解決までをサポートしています。ストーカー被害は、放置し続けると危険な状態となる場合があります。必ず専門家を有する無料相談窓口までご相談ください。

「ストーカーがネットで自分になりすましている」相談事例

相談内容「ネットで私のなりすましアカウントが…」

「初めて相談させていただきます。
友達から教えてもらって気付いたのですが、Twitterに私のなりすましアカウントが存在しています。実際の私のアカウントは全然違うものです。

なりすましアカウントの内容は、私の生活を勝手に想像で書いています。
ランチの写真や仕事の愚痴、兄妹についてですが、全て嘘で、私のことじゃありません。だけど名前とプロフィールの文章は私の本当の情報が書かれています。

それを見つけてから怖くなり、定期的に確認をしていますが、私の個人情報を書いたり誹謗中傷をするわけではなく、ただ私っぽい内容を書いているだけなのです。絵文字の感じや口調が、完全に私を意識して寄せていることだけはわかります。
とりあえず公式に削除依頼を出しても、ルールに違反していないと言われて凍結されませんでした。

その犯人について、実は5年くらい前に一時期ストーカーを受けていたことがあり、その人がやっているのではないかと思っています。
犯人は私の友達の元彼で、私が別れるように友達に言ったから別れたと勘違いして、一時期ネットで私を攻撃していました。
無視し続けていたらバイト先に突然来たり、学校の帰りに声をかけてきたりが何回もあったので、その時は親と一緒に警察を呼んで解決しました。

今回のSNSのなりすましも、おそらくその人がやっていると思ったので、前に相談した警察に連絡をしました。しかし誹謗中傷がある訳ではないので捕まえられないと言われ、逆に私の自作自演を疑われてショックを受けてしまいました。

別に私は有名人ではないし、家族にそういう人もいません。とにかく目的が分からなくて怖いので、今はなんとか普通に生活をしていますが、一刻も早く犯人を探してやめてほしいです。」(東京都 / 20代・女性)


※当社に寄せられたご相談と調査内容から、内容を一部改変してご紹介しております。
※実際の会社・団体とは一切関係がありません。

ストーカーがSNSで自分になりすましている場合の解決に向けた無料相談窓口
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相談から読み取れる解決ポイントとは

ストーカーのなりすましの目的とは

調査によってどこの誰が犯人か、ということはわかりますが、その加害者の動機や心理についてはわかりません。直接、見つけ出した犯人に聞くこともできますが、信憑性に疑問が生じます。今回の件については、何か特殊な思惑があるかもしれないので、慎重に調査を行う必要があるでしょう。

以下では、これまで行なってきた調査やご相談から、ネット上でのなりすまし被害における動機などをご紹介しています。

①被害者の情報を入手しようとしている

よくある手口として、「アカウントを作り直した」などと偽り、被害者の友達やフォロワーに新しいアカウントを教えて、その周囲の人とのやりとりの中から被害者の個人情報を引き出そうとする手口です。

例えば、なりすましアカウントから被害者の同級生に「うちの学校の校長の名前ってなんだっけ?」などと質問をします。同級生はそれに答えてしまうと、学校を特定されることに繋がります。このように、知り合いなどが本人だと思い込んでうっかりヒントを与えてしまうことで、個人特定につながる情報を盗み出そうとする手口が存在しています。

②嫌がらせ目的

被害者になりすまして、個人情報やデマなどを、さも本人が書いているように流布することで、社会的信用を失わせたり個人情報を漏洩されてしまうケースもあります。

また、なりすましアカウントで他人に誹謗中傷などを行なって、あえて炎上をさせて、その責任を被害者に全てなすりつけるような手口も存在します。

③加害者の精神的な理由(同一化)

精神分析の用語で、同一化というものがあります。他人の服装や髪型を真似したり、憧れている人の口調や口癖を真似たりすることです。一般的にはマンガやアニメ、映画の真似をしたり、有名人の見た目を真似たりすることが挙げられます。

主にストレスやコンプレックスから自己を防衛するために、同一化が起きると言われています。他人へのなりすまし行為が同一化によるものとすると、加害者は被害者に対して憧れや尊敬の感情を抱いている可能性があります。

真相は加害者しか分かりません

今回の相談者のように、特に何か被害を受けているわけでもなく、淡々となりすましを行われているケースは稀です。動機も不明瞭なことから、今後何かを行うための下準備として、周囲に本人だと信じ込ませるために現在は普通の投稿をしている可能性もあります。

ともかく、その真相や動機は加害者しか分かりません。目先の対処法として、とにかく加害者を特定して、そこから対処を考える必要があります。

「ストーカーがネットで自分になりすましている」解決への流れ

①犯人特定のための調査を開始

照会調査により情報を取得

今回はまずは照会調査を実施して、なりすましアカウントに関する情報を取得することとなりました。その上で、過去にストーカーをしていた男性(以下、A氏)に関する情報と比較し、関連性を確認する作業を実施しました。

結果として、なりすましアカウントとA氏を結びつける情報は一切ありませんでした。
また、なりすましアカウントに関する情報も一部判明しましたが、依頼者の知人や友人の中に同一の情報を持つ人物は存在しませんでした。

②過去のストーカー加害者の身辺調査

前段の照会調査で、なりすましアカウントとA氏に関係性が見受けられませんでしたが、A氏がアカウントを売買サイトから購入したり、他人のアカウントを利用して登録者を偽装している可能性もあります。そのため、A氏に関する身辺調査を実施して、なりすましアカウントと関係があるかを調査することとなりました。

調査結果としては、なりすましアカウントが投稿した写真の情報から、A氏がそれを撮影することが物理的に不可能というアリバイが証明されました。また、なりすましアカウントが活動している時間、A氏はスマホを操作できない状況であることも確認され、A氏がなりすましを行なっている可能性は極めて低いという結論に至りました。

調査は振り出しへ

依頼者の想定していた犯人ではなく、一旦調査は振り出しに戻ることとなってしまいました。しかし、この間もなりすましアカウントは特に意味のない日常の投稿を続けています。

依頼者と協議を重ね、一定期間なりすましアカウントの投稿内容をチェックし続け、そこで示された情報を手掛かりに調査を進める運びとなりました。

③手掛かりを発見し調査が前進

なりすましアカウントの監視を続けること3週間、犯人の何気ない投稿の中に地域を特定できる内容を発見しました。その手がかりをきっかけとし、過去の投稿や写真を再確認すると、加害者のおおよその行動範囲を絞り込むことができました。

そこで地域を限定して投稿内容の場所を特定する調査を行う中、偶然にも調査員が某飲食チェーンの看板の写真を撮影する男性を発見。その直後、なりすましアカウントに同様の写真が投稿されたため、その人物の尾行を開始しました。その結果、なりすましアカウントを操作していると思しき男性の住所と氏名が判明しました。

ストーカーがSNSで自分になりすましている被害の証拠と報告書イメージ
※実際にお渡しする調査報告書は写真・映像付きの書類となっています。

④加害者への聞き込み調査

前回の調査で判明した男性は40〜50代の一人暮らしで、対象地域のアパートに在住していました。
ここまでの調査結果を報告したところ、依頼者はその男性の名前や顔、地域に関しても一切思い当たる節がなく、依頼者の周囲にも関係がある人物はいないとのことでした。

そのため、依頼者からの要望により、よすが総合調査の調査員が加害者と思しき男性に接触をし、聞き込みを実施する運びとなりました。以下がその会話の一部抜き出しとなります。

■聞き込み調査の結果(一部抜粋)
調査員「○○ ○○(依頼者の名前)というアカウントについてなんですが」
男性「はい」
調「これ、あなたが書いてるんですか?」
男「……」
調「あなた、苗字××さんですよね?」
男「○○です」
調「いや、あなた表札××だし男性でしょ」
男「○○です」
調「なりすましてますよね」
男「なりすましてないです」
調「どこで○○さんのこと知ったの」
男「それ私だから…」

 (略)

結果として、男性は「自分が依頼者で、なりすましてなどいない」と言い張るのみで、なぜこのようなアカウントを作成したのか、どうしてなりすましをしていたのかという真意を聞き出すことはできませんでした。

また、この調査の直後にはなりすましアカウントに通常の書き込みが続いていましたが、翌日にはアカウントが削除・凍結されて観覧不可となっていました。

調査結果の報告とその後

調査結果を持って依頼者に報告を行いましたが、もちろん会ったことがある人物ではなく、地域も全く被らない場所であり、犯人は全く接点のない人物でA氏とは無関係という結論に至りました。

また、追加で数日間、男性の素行調査を実施しましたが、自宅に表札や荷物は置いてあるものの男性が現れることはありませんでした。そのため、男性の勤務先などは不明のまま、依頼者の意向で調査打ち切りとなりました。

依頼者いわく、なりすましアカウントのプロフィールに書かれていた情報は、SNSで詮索すれば分かる範囲なので、その情報だけでなりすますことは不可能では無いとのことでした。
また依頼者は後日、当調査の結果を持って警察署に相談に行きましたが、アカウントが消失していることと犯罪性が無いと判断され、被害届の受理とはなりませんでした。

ストーカーがSNSで自分になりすましている被害の解決窓口
※料金は案件や時間によって変動します。詳しくはお問い合わせください。

まとめ

SNSでのストーカー・なりすまし被害を受けている方へ

今回の事例は、調査の結果まったくの他人が自身になりすましていることが判明しました。このように、TwitterやInstagramでは、フォロワーなどから多角的に一人の情報を集めて、それを元になりすますことが不可能ではありません。そのため、誰がどういった目的か不明のまま、情報を悪用されてしまうことがあります。

そうした被害に遭わないためにも、自衛として自分の情報を極力公開しない、鍵アカウントでクローズドな使い方をする、自分に関してフェイクの情報を入れて流出経路を確認するなどの対策を行うことが求められます。

また、このような、なりすまし被害は有名人や著名人だけが被る被害ではありません。本件のように、心当たりが無い一般の方でも、悪戯や面白半分でなりすまされるケースも少なからず存在します。もし、このようなトラブルに遭遇した際は、危険な問題へと発展する前に専門家までお問い合わせください。

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