探偵とバイク!といえば松田優作とベスパですが、実際の尾行調査でもよくバイクを利用します。しかし、バイクなら何でもいいというわけではありません。調査で使用するための最低条件や機能があります。

当ページでは、そうしたバイクに関する情報などをレビュー評価を交えてご紹介しています。あくまでも「探偵が現場で使用する」ことを前提とした内容となりますので、一般的な使用方法とは異なるためご注意ください。

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探偵が調査で使用するバイクについて

探偵が調査で使いやすいバイクの条件とは?

1. 高速道路を利用できる排気量

排気量としては150cc以上が絶対条件です。車両を尾行する際は、どこで止まるか、どういうルートを使用するか予測ができません。そんな中、いきなり高速道路を使用されると、原付二種では追いかけることが出来なくなってしまいます。

そのため、どんな状況やルートにも対応できるよう、最低限150cc以上の排気量でなければいけません。ETCもついていると尚良しです。

2. タンデムがしやすいボディタイプ

車両で尾行を行う際は、対象者が車両を降りた後のことまで考えなければいけません。例えば、駅前の駐車場に車を停めて電車に乗る、商業施設に停めて徒歩で移動をする、などの想定が大切となります。その場合にバイクを駐車してカメラを取り出して…とワンテンポ初動が遅れてしまうと、対象者を失尾することにつながるため、基本的にはタンデムで2名体制を取ることが多いです。

また咄嗟にタンデム体制を取る必要もあるため、パッセンジャーが乗り降りしづらいシート形状やグラブバーがないリア形状も避けたほうが無難です。

3. アクセサリー電源、リアボックスなど

こちらに関しては「あると助かる」装備のため必須ではありません。ただ、バイクを停車したままカメラを長時間回したり、カモフラージュ用のカバーなどを持ち歩くため、こうした装備を後付けしている車両も多いです。

他にも、グリップヒーター、ハンドルカバー、ロングスクリーン、ゲルザブなどのよくある装備を付属するとさらに快適です。あまり探偵のバイクだから、と特殊な装備がついていることはありません。

4. 静かなマフラータイプの車両

バイクという特性上、どうしても排気音は車より大きくなってしまいます。そのため、マフラーに関しては直管は論外ですが、下手にカスタムするよりも純正のままが一番いいでしょう。INAZUMAなど純正でも迫力あるバイクもありますが、そうした車種はそもそも選ばない方が無難です。

5. ちゃんと整備がしてある車両

当たり前ですが、一度きりしかチャンスがない尾行など最中に故障しては、取り返しがつきません。故障の多い車両や、雨に弱い車両、中古で年式が古い車両などは選ばないようにしましょう。また電源を多く使うこともあるため、バッテリーの弱りにも注意です。他にも、長い暖気が必要な旧車なども使用は難しいと考えてください。
バイク便のように1日何百キロと走ることはありませんが、突然の調査にも対応できるよう、状態がいい車両を選びましょう。

5. 気分が上がるバイク(※重要)

結局一番重要なのは、乗ってて楽しい、見た目が好きなど自分の気分が上がるものです。もちろん派手すぎるのはご法度ですが、仕事道具は拘って選びたいところです。

※ヘッドライトのキルスイッチについて

以前の探偵が使うバイク車両には、ヘッドライトのキルスイッチがよく後付けされていました。こちらに関しては1998年以前の車両では認められていますが、現在の道路法では保安基準を満たしてないと見なされるため違法になります。

確かに、夜の住宅街や車通りの少ないエリアなど、一部のシーンでは有効な装備です。しかし、逆にヘッドライトを点灯させていた方が認識され難かったり、単純に危険性という面でも、ヘッドライトは点灯のまま使用した方がいいでしょう。

まとめ

条件を満たす最適解はビッグスクーターだが…

以上の条件を踏まえると、必然的にビッグスクーターが選ばれることが多くなります。実際に、他の調査会社でも社用車として選ばれているのはビッグスクーターです。しかし、個人的には大型のネイキッドやフルカウルモデルでも、よほど見た目やサウンドが特徴的でなければ、調査に問題はないかと思います。

車両尾行に関しては、車体の印象やカモフラージュよりも、ポジションであったり車間の取り方など、テクニックの方が重要です。そのため、汎用性を重視しすぎるよりも、乗りやすさや自分が好きな車両でモチベーションが向上するのであれば、その方が良いのではないでしょうか。

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