よすが総合調査では、専門のカウンセラーが洗脳やマインドコントロール被害の対処についてご相談を受け付けています。今回は、大学生の息子さんが危険なマルチビジネスを始めてしまった事例について、調査内容と解決までの実例をご紹介しています。
近年、大学生をターゲットとした危険なマルチビジネスが横行しています。これまでのネズミ講とシステムは同じものの、仕組みや名義を巧みに偽装して「真っ当なビジネス」だと思い込ませる実例が多く見受けられます。

今回は、よすが総合調査が実際に解決した事例をもとに、行った調査内容などをご紹介しています。もし、現在同様のトラブルに遭われている方やご不安な点がある方は、すぐに無料相談窓口へご相談ください。

大学生が狙われた危険なマルチビジネスの相談実例

相談内容「大学生の息子が怪しいビジネスを始めたようだ」

「初めてご相談させていただきます。21歳・大学生の息子について相談です。

コロナウイルスの影響で長く続けていたバイトを突然クビになり、大学もオンライン授業のため、息子が家にいる時間が増えました。
今年に入り、息子の部屋からひっきりなしに電話をしている声が聞こえたり、深夜までオンラインでの会議?を行っている様子に気付きました。

最初は、大学のサークル活動や友達との会話だと思っていたのですが、内容を聞いてみると少し変だなと思うことが多々ありました。例えば、成功者となってお金を稼ぐための決意表明をしていたり、なぜか電話で号泣したりしているようです。

そうしたことが立て続き、さすがに不安になったので、夫と一緒に息子と話し合いの場を設けました。
そこで「友人に勧誘され、経営者になるためのオンライン勉強会に参加していること」「参加には費用がかかるが、奨学金から一時的に支払ったこと」「自分も何人か知り合いを勧誘し、もうすぐ儲けが生まれそうなので辞めるつもりは無いこと」がわかりました。
加えて、息子には指導係の先輩がついているらしく「その先輩の言うことは絶対」となっているそうです。先輩も大学生ながらマルチビジネスで大金を稼いでいるとのこと。息子の勧誘ノルマなどもその先輩が決めており、号泣していた日もその先輩に激励(という名の説教)を受けていたようでした。


その日の話は終わり、結局のところ息子が支払った総額やセミナーの団体名、先輩の名前については、息子の口から聞き出すことはできませんでした。それからというもの、家族の中で息子が行っているビジネスに関しての話題はNGになり、うっかり口に出すと本人が血相を変えて怒りだすようになってしまいました。夫は「マルチビジネスとその先輩に洗脳されているんじゃないか」と言いますが、大学生の間でも本当にそのようなことがあるのでしょうか。

また、こういった活動を続けて、大学の講義にも出席していない状況で、将来について不安を感じています。
どのように解決したらいいでしょうか。」(神奈川県・女性 50代)


※実際に寄せられたご相談と当社で行った調査内容から、内容を一部改変してご紹介しております。

大学生の息子が行っている危険なビジネスに関する相談窓口
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相談内容から読み取れる解決ポイントとは

■「本当にこのまま続けてもいいビジネスか」

今回のご相談では、大学生の息子さんが成人されていると言う点から、学業とビジネスを両立すること自体に大きな問題はありません。しかし、その内容について疑問となる点があることは事実です。

実際に、大学生や20代の若者をターゲットとした、ビジネスを装うマルチ商法やネズミ講が横行しています。また、最初から儲からないことが分かりきっていながら投資を持ちかける詐欺紛いのビジネスも存在します。特に、ご相談にもあるような「人を勧誘して儲ける」ビジネスに関しては、知らないうちに特定商取引法の「連鎖販売取引」に該当しておりトラブルに巻き込まれるようなケースも散見されます。

このように、何かあったときに「知らなかった」では済まされないのがビジネスです。息子さん本人のみならず、ご家族にまで被害がおよぶ場合もあるので、まずは息子さんが扱っている商法やビジネスの実態を把握した上で、今後について再度話し合う必要があります。

■「洗脳やマインドコントロールについて」

相談にもある通り、実際に危険なマルチビジネスの現場で洗脳やマインドコントロールに類する手口が用いられることがあります。また、大学生が被害者となるケースでは、被害者が正常に判断できない場合が多く、自力で抜け出すのが特に難しいとされています。そのため、ご家族や友人など、周囲の方からの働きかけが必要とされます。

●危険なマルチビジネスにおける洗脳とは?

洗脳とは、精神を疲弊させて刷り込みを行う強力な方法です。暴力を伴う場合や、ハラスメントなどで精神を追い詰めたり、「飴と鞭」を使い分けるなどして、被害者の心に別の価値観を刷り込みます。一般的な日常には起こらないように感じますが、実際には日常の身近なところでも発生している被害です。

例えば、ブラック企業や過労死問題では、このような状況が見受けられます。睡眠を取ることができなかったり、ハラスメントを受けることにより、心身ともに追い詰められた結果、自分の置かれている状況をおかしいと思えなくなってしまう場合があります。その結果、明らかにおかしい指示でも受け入れてしまい、逆に「出来ない自分が悪い、間違っているんだ」という洗脳状態に至る事があります。

●危険なマルチビジネスにおけるマインドコントロールとは?

こちらは洗脳と少し異なり、被害者に間接的な刷り込みを行い、考えや行動をコントロールする方法とされています。例えば、被害者の弱みに漬け込んで不利な取引を持ちかけたり、言葉巧みに「あたかも自分が選択した」ような錯覚をさせる事が多く見受けられます。

例えば、明らかに違法な商法にも関わらず、「海外では当たり前」「お金持ち・成功者になるためにはリスクも必要」などと言葉巧みに誘導を行い、法に抵触したビジネスを実行させるようなケースも散見されます。近年ではSNSなどを用いて行われることが多い被害の一つです。

POINT 「洗脳・マインドコントロールにハマりやすい人とは?」
一般的に精神的に不安定な人ほど、洗脳やマインドコントロールの影響を受けやすいと言われています。その他にも、夢や目標を逆手に取られるケース、暴力などで身体的に支配されるケースも存在します。ご家族に少しでも不審な点があれば、すぐに相談機関を利用しましょう。

大学生が狙われた危険マルチビジネスへの対策

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大学生のマルチビジネス被害解決のために必要な情報

よすが総合調査では、こうした怪しいビジネスを装った詐欺トラブルの根本的な解決を目的としています。
特に大学生が陥りやすいマルチビジネスのトラブルは、その場限りでやめさせることができても、再び同じような詐欺に遭ってしまう可能性が高いとされています。
同じ被害を繰り返さないためには、以下のような情報が必要不可欠です。

  • 加害者に関する詳細情報(団体名、法人名、紹介者名など)
  • 被害者の素行に関する情報(誰とあっているか、誰と住んでいるか、勧誘行動など)
  • お金の流れについて(騙し取られた金額、インセンティブ率、振込先に関してなど)
  • 勧誘の手口やスキーム……etc

上記はあくまでも一例です。こうした情報を証拠として取得し、法的な対処や事件化、被害者本人への説得などを行います。

今回ご相談いただいたケースでは「支払った金額やセミナーの団体名については、息子の口から聞き出すことはできませんでした。」とのことでしたので、それらを明白にする調査から着手することとなりました。

1. 息子さんの素行調査の実施実例

まず最初に、息子さんの活動に関して不明瞭な点が多く見受けられるため、素行調査を実施することとなりました。
幸い、息子さんのスケジュールを親御さんが把握しており、かつ怪しい日程が判明していたため、スムーズに調査を実施することができました。

■個人行動調査(※実際の調査報告書の仕様とは異なります)
【調査結果】

尾行・張り込みにて対象者(息子)の行動調査を計48時間実施した。

・202○年○月○日
対象者が自宅を出て、徒歩と電車で移動を開始。調査員が尾行を開始する。
対象者が△△駅付近にあるレンタルスペースへと入る姿が見受けられる。
同レンタルスペースには、大学生と思しき男女30名弱が集まり、セミナーを行う様子が確認された。
レンタルスペースの予約情報及びweb上の情報から「合同会社×××」がセミナーを主催している点が判明した。

・202○年○月○日
対象者が自宅を出て、徒歩と電車で移動を開始。調査員が尾行を開始する。
対象者が喫茶店に入店し、PCを操作する様子が見受けられる。
その後20代と思しき男性Aが対象者と合流。「初めまして」と挨拶する様子が見受けられる。
対象者、PCの画面を男性Aに見せながら、勧誘を行う様子が見受けられる。
調査員が勧誘に関する会話の録音に成功。

(略)

【今回判明した内容】
・対象者が参加しているセミナーの主催団体「合同会社×××」
・対象者が販売している商材について
・対象者が行っている勧誘の内容

大学生のマルチビジネスに関する調査報告書の実例
※実際にお渡しする調査報告書は写真・映像付きの書類となっています。

2. 商法・商材やお金の流れに関する調査実例

先の素行調査で、これまで分からなかった「息子さんが行っているビジネスの内容」「相手の団体名」が分かりました。そこから、相手の団体のwebサイトや、代表のSNSアカウントなどが発見されました。

次に問題となるのは、このビジネスが法的に問題ない安全なものかという点です。
それに関して、判明した法人「合同会社×××」に対する信用調査を実施したところ、結果は以下のようになりました。

■法人信用調査(※実際の調査報告書の仕様とは異なります)
【調査結果】
調査対象「合同会社×××」に関して、以下の点が判明した。
・代表者○○○○○が運営する別法人「×××株式会社」にて、特定商取引法違反事業者として行政処分3ヶ月
・「×××株式会社」は「合同会社×××」とほぼ同一の事業内容を展開
・「×××株式会社」の従業員が詐欺事件で立件されている情報

3. 息子さんに対するカウンセラーの説得実例

これまでの調査で、息子さんが加担しているビジネスについての危険性が明白となりました。
そのため、よすが総合調査のカウンセラーが息子さんと直接接触し、調査結果について説明をする運びとなりました。
対面の日程については、ご両親と連携をとり、息子さん本人に把握されないようセッティングを行いました。
ここで事前に息子さん本人に内容が伝わってしまうと、言い訳を準備されたり、逃げられてしまう可能性があるためです。

場所はご自宅まで直接お伺いし、合計で一時間ほどの内容となりました。
以下は、当社カウンセラーと息子さんを交えた話し合いの一部となります。

(※実際に行った説得の録音から、一部抜粋してご紹介しております。)
カウンセラー(以下、カ)「あなたが×××社で行っている○○販売ビジネスの件でのお話なのですが」
息子(以下、子)「なんですか、あなたたちは誰ですか。(母親へ)頼んだの?」
母親「…………」
子「どういうこと?何か問題ありますか?」
 (略)
カ「実際に勧誘を行い、報酬を×××社から受け取っていたことは事実ですか?」
子「…………」
カ「×××社が提供している商材に関して、法的に問題があることは知っていましたか?」
子「それは知りませんでした」
カ「×××社からはどう説明されている?」
子「これは海外で主流になっているものだから問題ないって」
 (略)
カ「(報告書)この事実を知った上でも、このまま×××社の販売を続けますか?」
子「考えさせてください」
カ「いつまで?」
子「……1週間くらいですかね」
カ「先輩に相談する?」
子「いや、しません。自分の頭で考えます」
カ「もし縁を切るのであれば、ご両親と私たちがサポートします。多分、辞めるって言ってもすぐには無理だと思うから」
子「分かります。自分もダウン(紹介者)を引き止めていたので」(以下略)

そして解決へ…

約1週間後、依頼者より連絡があり「息子がビジネスを辞めて×××社と縁を切る決意をした」と報告を受けました。しかし、息子さん本人の「起業をしてお金持ちになりたい」という野望は消えていないようで、今後はご両親と相談の上、自分にできるビジネスの方法を考えていくという話し合いがなされたということでした。

今回、大学生の息子さんが行っていたマルチビジネスは、摘発された過去がある非常に危険なビジネスモデルだったため、その証拠を持って説得を行うことが有効に作用しました。「自分に対して起こりうるリスク」を具体的に説明することで、客観的な視点で冷静に考えることを促す方法が用いられた事例となります。

会話中にもあった通り、危険なビジネスほどリスクを説明しない傾向があります。当然、息子さんも自分が行うビジネスが違法なものとは知りませんでした。しかし、付け焼き刃の説明やネットでの知識だけでは、なかなかリスクを理解してくれない場合も多くあります。そのために「あなたが○月○日に行った勧誘で言っていた事が、この法律に抵触している」といった、当人が具体的にイメージできる指摘と証拠が説得には有効です。

洗脳やマインドコントロールに関して

後日、息子さん本人からお話を伺う機会があったため、違法なビジネスを行っていた最中の心境を尋ねました。

「バイトをクビになった時に、知り合いから『在宅で月50万儲かる』と勧誘された」
「最初にセミナー費や教材費として60万円を支払った」
「すぐに先輩からノルマを課せられ、失敗すると『やる気がない』『負け組の思考だ』と何時間も罵られる事があった」
「そうした電話が続き、とにかく誰でもいいから勧誘してお金を回収しなきゃと思っていた」
「別の先輩からは褒められていたため、自分には勧誘の素質があると思っていた」
「アップ(上層)の人たちが同じことをして高級車に乗っていたりタワーマンションに住んでいるので、自分も同じことをすればそうなれると聞いていた」

以上の内容から、収入が減って不安定な心境に漬け込み、ネズミ講のようなマルチビジネスへ勧誘する様子が見受けられました。実際に心身が弱っている人ほど、騙される確率は上がってしまいます。また、そうした人や大学生ばかり狙う、悪徳なマルチビジネスの実例も多く報告されています。

また、「何時間も罵声を浴びせられる」「一方で褒め役が存在する」といった飴と鞭の使い分けや、「ゴージャスな生活を見せびらかす」ことで憧れを得る方法などは、大学生などの若年層に対する洗脳やマインドコントロールで多く見受けられる手口です。結果的に息子さんは、不幸な境遇に漬け込んでコントロールされていた事が分かります。

大学生が危険なマルチビジネス被害にあった場合の実例-相談窓口
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まとめ

コロナ禍以降に増加している若者の危険ビジネス被害

今回解決したマルチビジネス被害の実例は、被害者が大学生のご家族でしたが、似たような若者をターゲットにする危険なマルチビジネス、ネズミ講、MLM被害は後を断ちません。

もちろん、健全なマルチビジネスやMLM、実際に利益を生むものもあります。しかし「ミスでビジネスが失敗した」のか「最初から騙されていた」のかについては、専門家による検証がなければ見破れない事があります。また、大学生や未成年だから大したことにならないだろう、と静観していると、取り返しのつかない事態に発展してしまうことも少なくありません。

よすが総合調査は探偵興信所としての調査だけではなく、被害者の「心を取り戻す」ための説得業務に重きを置いています。しかし、私たち専門家やカウンセラーの力だけでは、元の生活を取り戻すことはできません。必ず、ご家族やご友人などの被害者に近しいネットワークと連携をとり、トラブルの根本的な解決を目指してサポートいたします。

大学生のマルチビジネス・MLM・ネズミ講の洗脳トラブル相談窓口

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今回のご相談と近しいトラブルをお抱えの方は、必ず解決実績のある専門家までご相談ください。

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